結婚に向けて2026.6.16

相手のご実家への結婚挨拶、マナーで迷ったときに立ち返るポイント

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これから相手のご実家へ結婚挨拶に伺うふたりへ。日程の決め方、服装、手土産、当日の流れ、言葉遣いの基本までを丁寧に整理しました。マナーに迷ったときに立ち返りたい考え方も紹介します。

結婚の意思が固まったあと、多くのふたりが最初にぶつかる関門が、相手のご実家への挨拶ではないでしょうか。

・結婚挨拶の服装、手土産、座る位置まで何を気にすればいいのかわからない
・「失敗したくない」気持ちが先に立って、当日のことを考えると緊張する
・ネットを調べると情報がばらばらで、結局どれを信じればいいのか迷う

結婚挨拶は、これから家族になる人たちへ自分を知ってもらう場です。
マナーは大切ですが、それ以上に大切なのは「ふたりで結婚に向き合う気持ちを誠実に伝えること」ではないでしょうか。

この記事では、結婚挨拶のマナーを当日の流れに沿って整理しつつ、ふたりが事前に話し合っておきたいことや、迷ったときに立ち返るべき考え方をお届けします。

挨拶の前後の流れも知りたい方は、こちらの記事も参考になります。
プロポーズ後の挨拶は誰からするべき?報告する順番や内容とは

結婚挨拶の前にふたりで決めておくこと

日程は、相手の親の都合を最優先に

挨拶の日程は、両家の親の都合を優先して決めます。
「結婚の報告と挨拶に伺う」立場である以上、ふたりの予定を先に固めて押し付けるのは避けたいところです。

それぞれが自分の親に「結婚したい人がいるので会ってほしい」と伝え、希望の日時を聞いてから、ふたりのスケジュールを調整します。
訪問日は連絡から2週間ほど先に設定すると、準備に余裕が生まれます。
当日の訪問時間は、食事どきを避けた14時前後が定番です。

どちらのご実家から先に行くか

かつては「女性側の親に先に許しを得てから、男性側へ」というのが慣習でした。
現代ではこの順番にこだわらないご家庭も増えています。
両家の親の希望を聞いたうえで、ふたりで決めて問題ありません。

ただ、年配の親御さんの中には順番を気にする方もいます。
それぞれが自分の親に報告するタイミングで、「順番について何か希望はあるか」をさりげなく聞いておくと安心です。

お互いの親について情報を共有しておく

これは見落とされがちですが、当日の安心感を大きく左右するポイントです。
挨拶に伺う前に、ふたりで以下のような情報を交換しておきます。

・親の年齢、職業、出身地
・性格(社交的か、口数が少ないか)
・好きなもの、苦手なもの(食べ物、お酒、話題)
・触れないほうがいい話題があるか
・家のしきたりや、訪問時に気をつけてほしいこと

「自分の親のことを話すのは少し気が引ける」と感じる方もいるかもしれません。
けれど、これは相手を試すための情報ではなく、初対面の相手とふたりの親御さんが、少しでも気持ちよく時間を過ごすための下準備です。

結婚後のことを、ふたりで擦り合わせる

挨拶の場で親御さんから聞かれることが多いのが、「結婚後の生活をどう考えているか」です。

・住む場所
・仕事の続け方
・結婚式の予定
・将来の家族

これらをふたりで擦り合わせていないと、当日にちぐはぐな返答になり、不安を持たれてしまうことがあります。

完璧な計画でなくて構いません。
ただ、「ふたりで話し合った内容を、自分たちの言葉で伝えられる」状態にしておくことが、誠実さの一番の証になります。

相手のご実家に挨拶するときの服装と手土産の基本

服装は「清潔感」と「控えめ」が軸

服装の正解は、家庭の雰囲気によって少し変わります。
ただし共通して言えるのは、清潔感があり、派手すぎないことです。

男性の場合は、スーツやジャケットスタイルなど、きちんと感のある服装が安心です。
色は紺・グレー・黒などの落ち着いた色を選び、シャツは白か淡い色、ネクタイも派手すぎない柄がおすすめです。
スーツでなくとも、ジャケット+パンツのきれいめなセットアップなら問題ありません。ひげはできれば剃っておくか、清潔感が出るように整えておきましょう。

女性の場合は、ひざ丈のワンピースやスカートが定番です。座ったときに裾が上がりにくい、フレアタイプやAラインが安心です。
色は明るすぎず、暗すぎないトーンに、メイクやネイルも控えめに整えます。
ご実家に上がる場合は靴を脱ぐので、ストッキングは新品か、傷んでいないものを履きましょう。

迷ったときは、「相手の親と同年代の方が見て、不快感のない服装か」を基準に考えると判断しやすくなります。

手土産は3,000〜5,000円が目安

手土産は、感謝と敬意を形にしたものです。
価格の目安は3,000〜5,000円程度がいいでしょう。

あまり高価すぎると、かえって相手を恐縮させてしまいます。

手土産を選ぶときのポイント

・日持ちするもの(賞味期限1週間以上が目安)
・個包装で分けやすいもの
・相手の好みを事前にリサーチしたうえで選ぶ
・自分の出身地の銘菓や名産品は、話題のきっかけにもなる
・相手の家の近所では買わない(前日までに用意しておく)

縁起をかつぐ家庭の場合、「割れる」「切れる」を連想させるおせんべいや羊羹は避けたほうが無難、という考え方もあります。

ただし、これは絶対のルールではなく、相手の好みが明確であれば優先して問題ありません。

挨拶当日の流れと、それぞれの場面での振る舞い

挨拶当日の流れと、それぞれの場面での振る舞い

挨拶当日の一般的な流れと、それぞれの場面で意識したいことを表にまとめました。

場面タイミング意識すること
玄関での挨拶2、3分後コートは玄関前で脱ぐ。簡単な挨拶と自己紹介を
客間で着席案内されてから下座(出入口側)に座る。上座を勧められても一度は辞退
手土産を渡す着席後の挨拶のあと紙袋から出し、正面を相手に向けて両手で渡す
歓談本題の前に10〜15分程度場を和ませるためのアイスブレイク。相手の話に丁寧に応じる
結婚の挨拶場が和んだころ姿勢を正し、ふたりの言葉で結婚の意思を伝える
再び歓談承諾をいただいた後結婚後の話、思い出話などで親睦を深める
おいとま訪問から2時間程度長居しすぎない。お礼を述べて退出

玄関での立ち居振る舞い

到着は約束の時刻ぴったり、もしくは2〜3分過ぎたころにインターホンを鳴らします。
早すぎる到着は、迎える側の準備時間を奪ってしまうので避けましょう。

スマホはマナーモードに、コートは玄関前で脱ぎ、裏返して腕にかけて持つのが丁寧な所作です。
玄関に上がる際は、靴を脱いだあと、半身になって靴の向きを揃えます。
親御さんに背を向けたまま靴を整えると、雑な印象を与えることがあるため、姿勢に少し意識を向けましょう。

客間では座る位置と手土産の渡し方に気を配る

部屋に案内されたら、出入口に近い「下座」に座ります。
上座を勧められても、「本日はご挨拶に伺いましたので」と一度は辞退するのが基本です。
それでも勧められたら、お礼を伝えて座って構いません。

手土産は、着席後の改めての挨拶のタイミングで渡します。
紙袋から出し、品物の正面を相手に向けて、両手で差し出します。
「ささやかですが、お納めください」「○○さんのお好きなものと伺いましたので」など、一言添えると気持ちが伝わります。

本題の切り出しは、姿勢を正してから

歓談で場があたたまったら、いよいよ結婚の挨拶に入ります。
タイミングは、会話が一区切りついた頃を見計らいましょう。
和室なら座布団を外して正座、洋室なら姿勢を正してから切り出します。

伝える内容のポイントは、

・自分の名前と、相手との関係を改めて伝える
・結婚したい気持ちと、その理由
・相手を大切にする意思
・結婚後の生活についての考え

「○○さんをください」という言い回しは、相手を物のように扱う印象を与えるため、避けたほうが現代の価値観的には無難です。
「○○さんと結婚させていただきたく、ご挨拶に伺いました」「○○さんと温かい家庭を築いていきたいと思っています」など、ふたりの主体性が伝わる言葉を選びましょう。

完璧な台詞を暗記する必要はありません。
多少詰まっても、誠実に自分の言葉で伝えることのほうが、ずっと心に届きます。

親御さんの呼び方

挨拶の段階では、相手の親御さんを「お父さん」「お母さん」と呼ぶのは早すぎる印象を与えます。「○○さんのお父様」「○○さんのお母様」と呼ぶのが基本です。

パートナーのことも、家族の前では「○○くん」「○○ちゃん」やあだ名ではなく、「○○さん」と呼ぶのが落ち着いた印象になります。

「長居しすぎない」を意識する

承諾をいただいたあとも、すぐに帰るのではなく、再び歓談を楽しみます。
ただし、滞在は2時間程度を目安に。
「もう少しいかがですか」と引き留められても、頃合いを見ておいとまするのが、相手の負担を考えた配慮です。

食事に誘っていただいた場合は、一度は遠慮しつつ、それでも勧められたら素直に応じても問題ありません。
その際も、20時頃までには退出する流れが一般的です。

帰宅後は、その日のうちに電話やメッセージでお礼を伝えます。
より丁寧にしたい場合は、1週間以内にお礼状を郵送すると、印象に残る挨拶になります。

相手のご実家への挨拶マナーに迷ったら立ち返りたい考え方

マナーは「型」だが、目的は「型を守ること」ではない

ここまで整理してきたマナーは、長い時間をかけて受け継がれてきた「型」です。型があると、初対面でも失礼にならない振る舞いができ、お互いに安心して時間を過ごせます。

ただ、本当の目的は型を守ることではなく、「これから家族になる人たちに、誠意を伝えること」です。
型から多少外れても、誠意があれば伝わります。
逆に型を完璧に守っても、心がこもっていなければ伝わりません。

相手の家庭の雰囲気を尊重する

マナー本に書かれている内容と、相手のご実家の文化が一致しないこともあります。
たとえば「下座に座る」と決めていても、終始くつろいだ雰囲気で進む家庭もあります。
逆に、儀礼を大切にする家庭もあります。

正解は、相手の親御さんが心地よく過ごせる振る舞いをすることです。
緊張で頭が真っ白になりそうなときは「相手の親はいま、どう感じているだろう」と一度想像してみると、自然に取るべき行動が見えてきます。

ふたりで支え合う姿勢を忘れない

結婚挨拶は、どちらかひとりが試される場ではありません。
ふたりが家族になる意思を、それぞれの親に伝える場です。

当日、相手が緊張で言葉に詰まったらフォローする、会話が途切れたら話題を変えるなど、ふたりで支え合う姿勢も大切です。
ふたりが助け合っている様子そのものが、親御さんに「この子たちなら大丈夫」と感じてもらえる、何よりの材料になります。

まとめ|マナーは安心の地図、決めるのはふたり

結婚挨拶のマナーは、いくつもの「型」が積み重なってできています。日程の決め方、服装、手土産、座る位置、言葉遣い。最初に見ると圧倒されるかもしれませんが、ひとつずつ理由をたどってみると、すべて「相手への敬意を形にする」ためのものだとわかります。

完璧にこなそうと気負わなくて大丈夫です。大切なのは、

・相手の親の都合と気持ちを優先する
・服装と手土産は「清潔感」と「相手への配慮」を軸に選ぶ
・当日の流れは、ふたりで一度シミュレーションしておく
・多少詰まっても、自分たちの言葉で誠実に伝える

結婚挨拶は、これから始まる家族との関わりの第一歩です。ふたりで準備した時間そのものが、結婚に向き合う姿勢を整えてくれます。

なお、挨拶のタイミングで婚約指輪を準備するかどうか迷うふたりもいます。
プロポーズですでに渡している場合はそのまま着けて伺う、これから選ぶ場合は挨拶を済ませてからふたりで選ぶ、どちらも選択肢です
ご実家のしきたりや親御さんの考え方によっても変わるので、ここもふたりで話し合って決めていきましょう。

緊張する一日になりますが、終わってみれば、ふたりにとって大切な節目として心に残る時間になるでしょう。

顔合わせの挨拶例や流れも確認したい方は、こちらの記事も参考になります。
顔合わせ挨拶例文集!準備やマナー、挨拶例を解説!