婚約指輪

婚約指輪なしはありえない?最近のプロポーズ事情

婚約指輪なしでプロポーズはありえないでしょうか?少し前までは当たり前とされてきた婚約指輪ですが、生活様式の変化や価値観の多様化によって、必ずしも婚約指輪が必要と考えない人も増えてきました。その一方で、「婚約の証としてつけていたい」「二人のつながりを感じるためにつけていたい」と思っている人も少なくありません。そこで今回は、婚約指輪ありなしの問題にまつわる最近のプロポーズ事情をご紹介します。

婚約指輪なしのプロポーズはあり?なし?

プロポーズのときに婚約指輪を贈らなければいけないという決まりはありません。プロポーズ後に彼女と一緒に選びたいという人もいるでしょう。それはもちろん“あり”です。でも、彼女がいらないと言った場合はどうしますか?その問題を考える前に、まずは婚約指輪を贈らない人は一体どのくらいいるのか、実態を見てみましょう。

婚約指輪なしのプロポーズの割合はどれくらい?

株式会社リクルートが毎年行っている結婚に関する調査「ゼクシィ結婚トレンド調査」によると、プロポーズの際に、婚約指輪を含めた指輪類を贈らなかった人の割合は46.4%、そのうち指輪以外のプレゼントを何もしなかった人は17.3%でした。

 

婚約指輪を含めた指輪類を贈らなかった人 46.4%
婚約指輪を含めた指輪類を贈った人 53.6%
プロポーズの際にプレゼントはもらわなかった/贈らなかった人 17.3%

※婚約指輪を含めた指輪類を贈らなかった人の割合は、贈った人の割合から計算

 

反対に、半数以上の人がプロポーズの際に指輪を贈っており、44.9%と半数近くが婚約指輪を選んでいます。一方で、何もプレゼントをしないという人の割合は2割に満たず、プロポーズをする際には何らかの贈り物をしているのが実態です。

 

■プロポーズの際に贈った指輪の種類

婚約指輪(エンゲージリング) 44.9%
プロポーズリング(プロポーズ専用の指輪) 6.8%
その他の指輪 1.9%

※参照元:ゼクシィ結婚トレンド調査 2020 首都圏

 

他にも、実際に結婚が決まった人は、婚約指輪を「婚約の証としてつけていたい」「二人のつながりを感じるためにつけていたい」と思っているという結果もあります。また、なぜ婚約指輪を購入したかという質問には、「一生に一度のものだから」「けじめとして夫が贈ってくれた」などと答えています。

 

プレゼントをしない人もいるという事実だけを見ると、婚約指輪なしのプロポーズはありかもしれません。しかし主流は、プロポーズの際にプレゼントを贈り、中でも婚約指輪などの指輪類は人気が高いと言えるでしょう。

 

婚約指輪なしでは問題が多い?噂の真相

実際に婚約指輪がないと、どのような問題が起きるのでしょうか?噂では、「離婚率が高い」「みじめな思いをする」「顔合わせで非常識だと思われる」などといわれています。果たして真相は?早速チェックしていきましょう。

婚約指輪なしの結婚は離婚率が高い

「婚約指輪なしの結婚は離婚率が高い」という噂は、「ホント」かもしれません。というのも、夫婦関係の満足度に関する調査では、「満足している」と答えた割合が、「婚約指輪・結婚指輪を渡す(もらう)」という経験を「した夫婦」は68.3%と、渡す(もらう)」を「していない夫婦」の51.2%に比べて17%以上高いからです。

 

■夫婦関係の満足度

「婚約指輪・結婚指輪を渡す(もらう)」というイベントの経験を「した夫婦」と「していない夫婦」の違い

 

婚約指輪・結婚指輪を渡す(もらう) 満足度
した夫婦 68.3%
していない夫婦 51.2%

※参照元:「夫婦関係調査2021(リクルートブライダル総研調べ)」

 

夫婦関係の満足度が高ければ結婚生活も円満で、離婚する確率も低いと考えられます。

 

また、婚約指輪を渡す(もらう)ことで「二人で大きな決断をする」という経験が得られたという回答も20%近くありました。婚約指輪は二人の覚悟を決めるようなものなのかもしれません。さらに「二人でたくさんコミュニケーションをする」「相手の金銭感覚・性格を知る」などができたという回答もあり、結婚前に大きな買い物をすることは、これから二人で家庭を築いていく上で良い経験になるのかもしれません。

顔合わせで非常識だと思われる

「顔合わせで非常識だと思われる」のは、「ホント」と「ウソ」の半々ぐらいのようです。親の世代では、「婚約指輪を用意するのは当たり前」と思っている人は少なくありません。そのため、両家が食事をしながら親睦を深める「顔合わせ」に間に合うように準備する人もいます。

 

婚約指輪は、「けじめ」や「結婚の決意」を周囲に伝えることのできるものです。お相手の親は婚約指輪を見て「娘を大事に思ってくれている」と感じて喜ぶでしょう。印象もグッと良くなるはずです。

 

もちろん人によって考え方は異なるため、なくても問題ない場合もあります。顔合わせは結婚に向けての大きなステップ。両家がこれから気持ちよく準備を進めていくためにも、二人でよく話し合って慎重に決めるようにしましょう。

 

婚約指輪あり・なしで後悔しないためのポイント

婚約指輪あり・なしについてお伝えしてきましたが、最終的にどちらに決まっても喧嘩したり後悔したりしないために、下記のポイントを意識しましょう。

彼女の本音を確かめる

婚約指輪で悩んだら、まずは彼女の本音を確かめてみましょう。実は先の調査によると、婚約指輪に「昔から憧れていた」という人は52.2%と半数以上います。彼女が憧れている可能性はあるでしょう。

 

「婚約指輪はいらない」という人はもちろんいます。確かに、「普段身につけることが少ない」などの理由で、なくて良いと考える人もいるようです。でも実は、「高価だから申し訳ない」と遠慮する声も聞かれます。

 

もし「いらない」といわれたら、その裏に隠された気持ちも探ってみましょう。詳しくは下記の記事で紹介していますので、参考にしてください。

 

「婚約指輪はいらない?後悔しない・させないために知っておくべきこと」

指輪の代わりにアイテムを贈る

指輪は贈らないことに決まっても、別のアイテムを贈ることで代わりになります。例えば、ネックレスやブレスレット、時計、バッグなどです。

 

プロポーズのときに贈り物があると、相手もうれしいものです。指輪にとらわれず、二人にふさわしい記念品を選べば、より思い出に残るプロポーズになるかもしれません。

 

指輪以外のアイテム選びに悩んだら、人気アイテムをチェックしましょう。次の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてください。

 

「婚約指輪の代わりに何を贈る?女性が欲しいと思う人気アイテム8選!」

結婚記念日を大切にする

形や物にこだわらず、夫婦になった記念すべき日を大切にするのも一つの気持ちの表現方法です。結婚記念日には、二人でレストランに行く、記念写真を撮るなどの過ごし方をしている人も多いようです。

 

また、結婚10年目や20年目などの節目の年に、指輪をあらためて贈るという人も増えています。もしさまざまな事情で婚約指輪を渡さなかったとしても、いつかの結婚記念日に贈ってみるのも良いかもしれませんね。

 

婚約指輪に思いを託そう

婚約指輪ありなしの問題にまつわる最近のプロポーズ事情をご紹介しました。婚約指輪を贈らない人はいるものの、半数以上の人がプロポーズのプレゼントに指輪を選んでいるのが実態です。「一生に一度のものだから」「けじめとして」という理由で渡す人も多く、婚約指輪が大切な婚約の記念や結婚への決意を表すものとして、大きな役割を果たしています。結婚への大事なステップであるプロポーズは、ぜひ成功させたいもの。婚約指輪に思いを込めて、プレゼントしてみてはいかがでしょうか?