結婚準備2020/4/1

婚姻届の書き方とは? 見本付きで必要な書類や提出先についてもご紹介

ふたりが正式に夫婦となるためには、婚姻届の提出が必要です。婚姻届は内容に不備があると受理されないので、入籍日を希望の日にできないことも考えられます。そのため、婚姻届の正しい書き方や必要な書類について、あらかじめ知っておくとスムーズです。   そこで今回は、婚姻届の書き方のポイントや必要なもの、提出先などについて詳しくご紹介します。    

婚姻届を書く際に必要なもの

婚姻届を書く際に必要なもの 婚姻届を書く際には、必要なものがいくつかあります。以下にご紹介するものは事前に用意しておきましょう。  

婚姻届

婚姻届は、全国市区町村の役所にある戸籍を取り扱っている窓口でもらえます。様式は全国共通なので、どこで受け取っても問題ありません。   近年は、婚姻届をインターネット上からダウンロードできるサービスを行っているサイトも多く、ダウンロードしたデータをA3の用紙に印刷すれば使用できます。また、ウェディング系雑誌の付録として同梱されている場合もあります。 婚姻届のデザインに特に決まりはないため、ふたりで好みのデザインを選ぶと良いでしょう。   婚姻届を書き間違えた場合は、二重線で消した上から修正印を押す必要があり、修正テープ等は使用できません。書き損じなどに備えて、用紙は複数枚もらっておくと安心です。  

黒のボールペン

婚姻届を書く際は、消えやすいペンや色付きのペンは使用できません。黒いボールペンまたは万年筆が必要です。  

ふたりの印鑑

婚姻届を書いている段階では、まだふたりは法的には夫婦ではありません。そのため、押印や修正印をする際にはふたりの「旧姓の印鑑」が必要です。   印鑑は実印や認印で問題ありませんが、シャチハタ(ゴム印)は使用できないため、朱肉を使用する印鑑を用意しておきましょう。    

婚姻届の書き方のポイント

次に、実際に婚姻届を書いていく際のポイントを、記入欄ごとに解説します。  

氏名・生年月日

氏名・生年月日 氏名の欄には、ふたりの氏名を旧姓で記入します。戸籍に書かれている通りに記入する必要があるので、旧字体で名前が載っている場合はしっかりと旧字体を使いましょう。   また、生年月日など婚姻届に日付を記入する際は、西暦ではなく和暦で記入する必要があります。  

日付

日付 日付欄には、婚姻届を提出する日付を記入します。休日や夜間の提出になってしまい、窓口受付日と提出日が異なる場合でも、内容に不備がなければ提出日が正式な入籍日になります。 届出日の下に「長殿」とある場合は、届出先の市区の名前を記入しましょう。  

住所

住所 住所欄に記入するのは、婚姻届を提出する時点で「ふたりのそれぞれの住民票に記載されている住所と世帯主」です。マンションやアパート名も含め、住民票の通りに書く必要があるので注意しましょう。   入籍と同時に新居への引っ越しを考えている場合は、最初に転入届を提出し、免許証などの住所変更を行った後に婚姻届を提出するとスムーズです。  

本籍

本籍 本籍の欄には、ふたりの結婚前の本籍地と筆頭者の名前を記入します。本籍とは「戸籍がある住所」のことで、筆頭者は戸籍の最初に書かれている人のことです。   どちらも戸籍謄本で確認ができるので、あらかじめ取り寄せておくと安心です。  

父母の氏名、父母との続き柄

父母の氏名、父母との続き柄 父母の氏名欄には、実の両親の名前を記入します。母方の姓は基本的に不要ですが、離婚などが理由で父母の名字が変わっている場合は現在の氏名を記入しましょう。また、両親と死別している場合でも空欄にせず、氏名を書く必要があります。   続き柄という欄には、「長男」「長女」など、自身と両親の関係を記入します。ただし、次男次女の場合は「二男」「二女」のように漢数字を使う決まりがあるので注意しましょう。  

結婚後の夫婦の氏と新しい本籍

結婚後の夫婦の氏と新しい本籍 結婚後に夫、妻のどちらの姓を名乗るかに応じて、「夫の氏」または「妻の氏」のどちらかにチェックを入れます。ここで選んだ方が戸籍の筆頭者となります。   新本籍の欄には夫婦の本籍を記入しますが、夫婦の氏で選択した人が既に戸籍の筆頭者である場合は、空欄のままで構いません。   また、本籍は自由に決めることができますが、戸籍謄本などは本籍地のある役所でしか取得できません。住んでいる場所から遠いと書類が必要な際に不便なので、新居や実家など、通いやすい場所にするのがおすすめです。  

同居を始めたとき、初婚・再婚の別

同居を始めたとき、初婚・再婚の別 同居を始めたときの欄には、結婚式を挙げた日か同居を始めた日の、どちらか早い方を記入します。婚姻届を提出する段階でどちらもまだ済んでいない場合は、空欄で問題ありません。   初婚・再婚の別はどちらかを選んでチェックします。再婚にチェックを入れる場合は、前の夫・妻と離別した日付も忘れずに記入しましょう。  

夫妻の職業

夫妻の職業 6つの選択肢の中から、同居前の世帯主の職業にチェックします。一人暮らしだった場合は自分の、実家暮らしだった場合は世帯主の職業を選びましょう。   その下には夫妻それぞれの職業を詳細に記入する欄がありますが、この欄に記入が必要なのは国勢調査が行われる年度のみです。  

届出印署名押印

届出印署名押印 届出印署名押印欄は、夫婦になる本人同士がそれぞれ署名と押印を行います。氏名の欄と同じく、戸籍に記載された通りの名前を記入しましょう。  

証人

証人 結婚届の証人になってもらう人に、氏名や住所、本籍などを自筆で記入してもらいます。 証人は2人必要ですが、20歳を超えているなら両親や兄弟、友人でも構いません。同じ名字の場合は、別々の印鑑を押してもらいましょう。   また、欄外に「捨印」を押しておくと、簡単な不備があった際に役所が修正してくれるため便利です。自身のものも含めて、欄外に押印して「※捨印」と書いておくことをおすすめします。  

連絡先

連絡先 提出後に記入ミスなどが見つかった場合、役所から電話が来ることがあります。連絡先には昼間出られる電話番号を記入しておきましょう。  

その他

その他 その他の欄に書く必要があることは以下の通りです。   ・20歳以下で入籍するため、両親の同意文と署名をもらう場合 ・名字に使われている旧字体の漢字を新字体に変更したい場合 ・養父母または義父母がいて、かつ特別養子縁組ではない場合   20歳以下の入籍の場合は両親の押印、名字に使われている漢字の変更の場合は夫婦となるふたりの旧姓の押印も必要となります。養父母や義父母の署名をもらうときのみ、押印は不要です。    

婚姻届を提出する際に必要なもの

婚姻届を役所に提出する際には、婚姻届や印鑑以外にも必要なものがあります。婚姻届を提出する際に必要なものや届け先についてご紹介します。  

戸籍謄本

本籍がない市区町村で婚姻届を提出する場合は、戸籍謄本が必要です。戸籍謄本は婚姻届を書く際にもあると便利なので、あらかじめ取り寄せておくことをおすすめします。   また、引っ越しを婚姻届の提出と同時に行う場合は、転入届や転出届の提出も忘れないようにしましょう。  

本人確認書類

婚姻届の提出時には本人確認書類も必要です。運転免許証やパスポートなど写真付きのものなら1枚、保険証のように写真が付いていない書類や学生証の場合は2枚用意しておきましょう。  

婚姻届の届け先はどこにする?

婚姻届はどこの役所の窓口でも提出できるので、ふたりの思い出の場所がある役所で提出するのもおすすめです。 ただし、内容にミスがあった際は提出先で修正する必要があります。万が一のことに備えて、事前に役所で一度確認してもらうと確実です。   また、基本的に婚姻届は手元に残すことはできません。婚姻届を出した証が欲しい場合は、複写式のものに記入しておくか受理証明書をもらうようにしましょう。  

婚姻届を書く際に注意するポイント

婚姻届で書き間違えしやすいのが、住所と本籍地。住所は住民票に書かれている住所を、本籍地には戸籍謄本に記載されている住所を正確に書きましょう。 特に本籍地の住所は、戸籍謄本には書かれていないのに、マンション名や部屋番号などを記載するのはNGです。番地が「四丁目五番六号」と書かれているものを、「4-5-6」のようにハイフンと英数字で書き換えてしまってもいけません。必ず戸籍謄本の表記どおりに書きましょう。 また、戸籍として届け出ている氏名の漢字が、旧字体や俗字などである場合も、戸籍謄本に書かれているのと同じ字体で記入しなければなりません。 婚姻届への記入内容を書き間違えしてしまった場合、修正液や修正テープを使うのは厳禁です。間違えた部分に二重線を引き、その左側の欄外に旧姓の印鑑を訂正印として押します。 訂正印があちこちにある婚姻届けは見た目にもよくないため、婚姻届をコピーして練習書きをしてから、本物の婚姻届に記入するのもいいでしょう。 記入内容に間違いがわかったとき、役所が本人に代わって訂正していいという意思表示のために「捨印」を押す場合がありますが、捨印については提出する役場に問い合わせてみることをおすすめします。  

しっかり準備をして素敵な入籍日に

婚姻届には記入する項目が多く、戸籍謄本などを確認しないと分からない点も多いです。何らかの不備で入籍日を希望の日にできないということがないようにしっかり準備して、思い出に残る入籍日にしましょう。 入籍に合わせて結婚指輪を準備する際には、指輪選びで悩まないようにブライダルリングに関する基礎知識をあらかじめ押さえておくことも大切です。  

ブライダルリングの選び方

HOW TO CHOOSE A RIGHT RING

おふたりの理想のリングに出会うための ブライダルリングにまつわる基礎知識のご紹介。

   

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