結婚準備2025/12/24

結婚式費用の相場・内訳・支払い方法と賢い節約術

結婚の決まったふたりが最初に考えること、それが結婚式です。ただ、一口に結婚式といっても、おもに挙式・披露宴・二次会といった流れがあり、ふたりで選んだ式のスタイルに合わせ、その費用も大きく変わってきます。そもそも、結婚式の費用とは、一般的にどの程度必要になってくるのでしょうか?

今回の記事では、そんな結婚式における費用相場やその内訳、自己負担金の相場や算出法をくわしく解説していきます。また、結婚式費用の支払い方法や時期、自己負担金を抑えることができる結婚式費用の工夫もご紹介。ふたりにとって、晴れの舞台となる結婚式だからこそ、しっかりと費用について知っておきましょう。

結婚式費用の最新相場【2025年版】

ふたりの結婚が決まり、いよいよ期待がふくらむ式の準備にとりかかります。しかし、気になるのは、式場代やドレス代をはじめ、披露宴の飲食代や引き出物代といった費用のこと。

具体的に結婚式で必要とされる費用とは、どの程度かかるものなのでしょうか?ここでは、一般的な費用相場とその内訳をご紹介します。

全国平均/エリア別比較

挙式や披露宴など、結婚式に必要とされる費用の全国平均は343.9万円です(出典:ゼクシィ結婚トレンド調査2024)。最も高い費用は首都圏で374.8万円、2位は九州で363.6万円という結果となっています。中でも、招待客に振る舞う飲食費が大きなシェアを占めています。

結婚式の費用は、招待客の人数に比例する傾向があるため、たとえば式場代や引き出物も参列者の数が増えるほど、その割合が大きくなります。招待客の平均人数は52.0人とされているので、招待客が多ければ結婚式の費用も高額になり、逆に少なければ少額に抑えられるということです。

2位の九州では招待客が68.8人と最も多く、全国平均の1.3倍のため、結婚式の費用が高額になっていると考えられます。

招待人数別の費用目安

招待客の人数によってかかる費用が異なることがわかりました。招待客の人数別の平均金額は、以下のとおりです。

招待人数費用目安
10~20名180.1万円
30~40名288.6万円
60~70名398.7万円

招待客が10~20名と60~70名では218.6万円も違いがあります。

費用の内訳と項目別解説

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ここからは、結婚式にかかる具体的な費用を見ていきましょう。誰もが思いつく挙式や披露宴の会場代・衣装代・飲食代の他に、会場や式を彩る装飾や花、式を進行するうえで欠かせない演出などにも費用が必要となります。以下がその内訳となっています。

  • 挙式会場・披露宴会場代
  • 招待客の料理代・飲物代
  • 引き出物代
  • 会場の装花代・演出代
  • 衣装・美容代
  • 写真・映像代
  • サービス代
  • その他

会場費/料理・飲み物

一般的な費用相場とされる全国平均343.9万円のうち、大きなシェアを占めるのが招待客に振る舞う料理・飲食代で全体の約4割を占めるとされています。

項目費用目安
挙式会場・披露宴会場代約50万円
飲食代約150万円

衣装・ヘアメイク・装花

また、飲食代の次に高額になりやすいのが衣装・美容代です。

項目費用目安
会場の装花・演出代約30万円
衣装・美容代約80万円

衣装・美容代の中でも、新婦衣装が約50.9万円と大半を占めています。新婦衣装は全国平均2~3着とされていますが、デザインなどによって金額が異なります。

写真映像・演出・サービス料

項目費用目安
写真・映像代約35万円
サービス代約15万円

その他の費用(持込料・保険など)

さらに、その他の費用として持ち込み料や二次会なども必要になる場合があります。

引き出物:約20万円

結婚式のスタイルなどによっても、上記の割合が異なることを覚えておきましょう。

引き出物はどう選ぶ?もらって嬉しいアイテムを解説

ご祝儀・親族援助を含めた自己負担額

結婚式の費用相場は、343.9万円でした。かなりの金額ですが、すべての費用をふたりが負担するわけではありません。

それでは、実際にふたりが自己負担する金額は、どの程度のものなのでしょうか?ここからは、一般的な自己負担金の相場や、その算出法をご紹介します。

自己負担額の算出方法

「持ち出し費用」とも呼ばれる結婚式を挙げる際に必要な自己負担金。その相場は、約100~150万円ほどとされています。結婚式の規模やスタイルなどによって、その金額に開きはあるのですが343.9万円という費用相場を考えた場合、自己負担金が随分と抑えられています。これは、披露宴の招待客や家族・親戚などからいただくご祝儀で、結婚式にかかる費用の大半をまかなえる場合があるからです。

また、親や親族からの資金援助も自己負担金を軽減させるポイントになっています。全体の約70%近いカップルが、親や親族からの資金援助を受けているとされています。新郎新婦の中には、集まったご祝儀や資金援助で、自己負担金が0円になるケースも見られます。

これらを踏まえ、ふたりの自己負担金を算出する場合、以下の計算法が用いられます。

自己負担金 = 結婚式費用 - ご祝儀・資金援助

この計算法から算出できる金額は、あくまでも概算です。ご祝儀の相場は1人あたり3~5万円といわれていますが、ふたりとの関係性や立場によって、その金額も異なってきます。また、親族でも甥や姪が学生や幼児の場合は、ご祝儀をいただけないと考えておくべきです。さらに、夫婦で参列される場合、ご祝儀の相場は5万円程度とされていることを知っておくとよいでしょう。

実例・体験談(※想定事例)

実際に挙式されたAさん(※想定事例)の例をもとに、自己負担金のイメージをつかみましょう。

30名規模の結婚式で、オプションなどはつけずにスタンダードなお式でした。かかった結婚式費用は総額180万円で、気になる自己負担金は90万円。残りの90万円はご祝儀でまかなわれたとのことでした。

支払いタイミング・方法の選択肢

さて、だいたいの費用がわかったところで次に気になるのは、その支払い時期。結婚式の費用は、どのタイミングで支払うものなのでしょうか?

式場ごとの主な支払いパターン

支払い時期は式場によっても異なりますが、挙式をおこなう前に支払う「前払い」が一般的とされています。前払いの場合、大半が挙式の2週間~3週間前までとなっています。

他にも、結婚式当日の披露宴後に費用を支払う「当日払い」や、結婚式の翌日以降に費用を支払う「後払い」があります。

現金・クレカ/ブライダルローン

支払い方法は、現金やクレカ、ブライダルローンなど。それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

支払い方法メリットデメリット
現金手数料がかからない前払いの場合、事前に大きな金額を準備する必要がある
クレジットカードポイントが貯まる、引き落としタイミングによってはご祝儀でまかなえる対応していない会場もある、分割手数料がかかる場合がある
ブライダルローン低金利で借りられる書類準備が必要、追加融資が難しい場合がある

花嫁・先輩カップルの失敗談・注意点(※想定事例)

ここまでお話ししてきたように、招待客の人数や花嫁衣裳の種類・着数、料理のランクなど、さまざまなことで金額に大きな違いが生じることがわかりました。ここでは、実際に起きた支払い関連のトラブルをご紹介しましょう。

Bさんの事例(※想定事例)では、結婚式の見積時点で両家の親が折半する予定でした。しかし、実際には新婦側の衣装が高額になったうえ、招待客の人数も新婦側が多く、新婦側の費用が全体の3分の2になってしまいました。当初は折半と言っていた新郎の親も、あまりに費用差があるので費用の負担を渋ってしまったというのです。このように、新婦側と新郎側でかかる費用に大きな差が出ると、うまく折半することは難しい場合があります。

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費用を賢く抑える節約術

できることなら、少しでも結婚式にかかる負担額を減らしたいもの。しかし、具体的にどうすれば、この費用を抑えられるのでしょうか?

ここからは結婚式費用の節約案をご紹介します。少し工夫することによって、結婚式費用を抑えることが可能とされています。

閑散期・平日利用/割引プラン

結婚式の費用を抑えるためには、まず挙式の時期にこだわらないことです。結婚式の人気シーズンである3~5月、9~11月を避け、閑散期の1~2月、6~8月、12月を選べば大きな節約につながります。

閑散期の場合、割安プランの適用や特別サービスが付いてくることが多いのも嬉しいポイント。ただし、挙式が真夏や真冬になれば、暑さや寒さから過ごしづらい時期になるため、招待客に対する配慮を忘れないようにしてください。

また、挙式の日取りや時間を考慮することも、結婚式費用を節約する工夫のひとつ。たとえば、縁起がよい人気の日取りである大安吉日を選ばず、縁起が悪いとされる仏滅赤口の日を選べば、かなり費用を抑えることができるでしょう。さらに、平日や夕方に結婚式をおこなうことで費用の節約につながるため、おすすめです。

DIY・アイテム持ち込みで節約

結婚式の費用を節約する工夫として、手作りや持ち込みアイテムを活用するのがよいでしょう。招待状やメッセージカードをはじめ、席次表やメニュー表、ブーケなどを手作りすれば、装飾や演出にかかる費用を抑えることができます。

また、衣装関係の小物やジュエリーを自分で持ち込んだり、写真や映像の撮影を友人や知人に依頼することで、負担額を軽減できるでしょう。ただし、持ち込み料がかかる式場や持ち込みNGの式場もあります。持ち込みをおこなう場合、必ず事前の確認が必要です。

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見積りで見落としがちなポイント

見積りをもらうのは一般的に3~4回とされています。初回見積りは最低限のものになるので、最終見積りとの差額が大きくなります。そのため、初回見積りまでに開催時期や時間、招待客数をすり合わせておくことができれば大幅な差額が出ることは避けられるかもしれません。

また、最低限のプランでは着たい衣装がなかったり、持ち込みや外部スタッフへの依頼が難しくなったりする可能性があるので、何を大切にしたいかをすり合わせることも大切です。

失敗しない結婚式準備—後悔・失敗事例

ここでは、実際に挙式したカップルの後悔や失敗談をご紹介します。せっかくの晴れ舞台、できれば後悔のない挙式にしたいものです。

見積りギャップ体験談(※想定事例)

最低限のコースを選んだため、初回見積りでは予算内だったCさんカップル(※想定事例)。しかし、準備を進めるにつれて、最低限のコースの中では着たい衣装がなかったり、料理のグレードを上げたり、持ち込みたいものに持ち込み料がかかったりとさまざまな要素をグレードアップしているうちに、最終見積りが初回見積の2倍になりました。

Cさんたちは、両家の親御さんに頼んで援助してもらい、最終見積りの金額で挙式をしたようですが、当初の金額の倍になっていることから、親御さんを納得するのにとても時間がかかったようです。

よくあるトラブル&解決策

このように、お金に関するトラブル以外にも結婚式ではさまざまなトラブルが起こります。

  • ご祝儀が入っていなかった/金額が異なっていた

    結婚式後、後払いのためにご祝儀の中身を確認していると、中身が入っていなかったり、書かれている金額と入っている金額が異なっていたということが起こる場合があります。結婚式費用としてご祝儀をあてにしていると、痛い目に遭うこともあるので気をつけてください。
  • ヘアメイクがイメージと違った

    プロに任せるからといって、ヘアメイクが思っているものと同じになるとは限りません。結婚式当日に「思っていたヘアメイクと違う!」と後悔しないように、ヘアメイクのリハーサルをすることをおすすめします。
  • スピーチをお願いした友人が急に欠席した

    自然災害や交通関係のトラブルで、スピーチをお願いしていた方が急に来られなくなるというのも起こりうるトラブルです。当日に他の方にお願いすると、相手も困ってしまうので、何かあったときのためにあらかじめサブのスピーカーをお願いしておくとよいでしょう。

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よくある質問(FAQ)

Q. 結婚式費用の全国平均はいくら?

ゼクシィ結婚トレンド調査2024によると、全国平均は約343.9万円です。ただし地域や会場規模により大きく異なります。

Q. ご祝儀や親族援助を含めた自己負担額は?

一般的には100〜150万円前後とされています。具体的な金額は招待人数や援助額により大きく変動するため、事前の資金計画が重要です。

Q. 結婚式費用の支払いはいつ・どうやって?

前払い・当日払い・後払いの3パターンがあり、現金払いの他にクレカやブライダルローンも利用可能です。

まとめ

結婚式にかかる費用相場は、343.9万円です。そのうち、自己負担金の平均額は、約100~150万円となっています。この金額を見れば、結婚式に必要な費用の大半をご祝儀や資金援助でまかなうことができる場合もあります。しかし、ご祝儀や資金援助は、あくまでも参列者の気持ちであるため、過度な期待をしてはいけません。できる限り、ふたりの貯金や節約術などで、費用を算段できるようにしてください。

また、費用の削減ばかりに気を取られてしまえば、結果的に参列者から好ましくない「チープな結婚式」という印象を持たれてしまう場合があります。料理や引き出物などには、しっかりと予算をかけ、快く参列者をおもてなししましょう。

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