結婚準備2025/12/26
結婚式ご祝儀の相場とマナー|友人親族上司別の金額目安を解説

結婚式に招かれると、まず悩むのがご祝儀です。
- 友人・親族・上司で金額はいくらが妥当か
- ご祝儀袋の選び方や書き方が不安
- 会費制や欠席時にご祝儀はどうするか
本記事では、ご祝儀の相場とマナーを関係性や形式ごとにわかりやすく整理します。袋や新札の準備、受付での所作、例外対応まで一連の流れで確認。読み終えるころには、相手に失礼なく気持ちが伝わるご祝儀対応ができるはずです。
結婚式ご祝儀の相場とは?
まずは相場感を押さえるのが近道です。金額は「関係性」「年齢」「地域」「会費制かどうか」で変わります。ここではよく聞かれる目安と、夫婦出席や会費制など迷いやすいポイントをまとめます。
関係性別のご祝儀相場早見表
次の表は一般的な目安です。地域や家の考えで上下することがあります。
| 関係性 | 目安金額 |
| 友人・同僚 | 3万円 |
| 先輩・後輩 | 2〜3万円(親しさで調整) |
| 兄弟姉妹(未婚) | 3〜5万円 |
| 兄弟姉妹(既婚・世帯持ち) | 5〜10万円 |
| いとこ・親戚 | 3〜5万円(親密度で調整) |
| 上司・恩師 | 3〜5万円(主賓なら5万円〜) |
| 夫婦で出席(友人) | 5〜7万円 |
| 夫婦で出席(親族) | 7〜10万円 |
金額は奇数が縁起が良いとされます。とはいえ最近は5万円が安定的な選択肢で、実務上は3万円・5万円が基準ラインです。
夫婦・家族で出席する場合の目安
夫婦で出席するなら、料理と引き出物が2名分になるため個人より上げるのが基本です。友人の式は5万円、親族の式は7万円がよく選ばれます。小さな子どもにフルコースが用意されるなら、1〜2万円の加算を目安に。子ども用コースや席のみの場合は加算不要のこともあるため、案内状や新郎新婦の意向を確認しましょう。
地域や年齢での差
- 地域差
首都圏は3万円基準が強め。親族は5万円以上が増えます。北海道など会費制文化の地域は会費が主で、ご祝儀は少額または無しが一般的です。
- 年齢差
20代は3万円中心、30代以降は関係が深いと5万円に。役職が上がると「会社の顔」として見られるため、主賓スピーチがあれば5万円以上にするケースが増えます。
会費制・1.5次会・二次会の扱い
- 会費制披露宴
会費が前提なので、原則ご祝儀は不要。気持ちとして1万円以下の現金や1,000〜5,000円のギフト・祝電を添えることがあります。
- 1.5次会
カジュアルな立食などは会費制に準じます。会費の案内があるなら追加のご祝儀は基本不要です。
- 二次会のみ招待
ご祝儀は不要で会費のみ。親しい間柄なら、連名でプレゼントを贈るのは好印象です。
結婚式ご祝儀のマナー基本

金額が合っていても、袋の格や書き方、渡し方が崩れると印象が下がります。ご祝儀袋の選び方から受付での所作まで、流れで確認しましょう。
ご祝儀袋の選び方と水引
結婚は繰り返さない願いを込めるため結び切り(10本)を選びます。蝶結びは出産など向けで結婚には不向きです。3万円なら中〜上質、5万円以上なら金銀や豪華な水引でも良い印象。中袋付きは金額・住所氏名の管理がしやすく受付も助かります。
表書き・中袋の書き方
- 表書き
「寿」「御結婚御祝」などが一般的。毛筆または濃い黒の筆ペンで、氏名はフルネームを中央に。
- 中袋
表面に金額、裏面に住所氏名。金額は旧字体の大字(例 金伍萬円)で縦書きに。
- 連名
2名は右側が上位。3名以上は代表者名+「外一同」や、全員を中袋へ記載します。
お札の準備と新札のマナー
- 新札を用意
祝事は前もって整えるのが礼儀。銀行窓口や両替機で新札を準備します。人物の肖像が見える面を表にし、上向きでそろえて入れます。
- 枚数
割り切れる偶数は避ける風習があります。3万円は1万円札3枚、5万円は1万円札5枚が無難。2万円にするなら現金+ギフトなど形を工夫すると安心です。
- 袱紗
受付で慌てないよう布袱紗や金封袱紗に入れて持参。台付き袱紗は開閉しやすくスマートです。
受付での渡し方とタイミング
受付開始から30分前後が理想。遅れそうなら事前連絡を入れます。袱紗から取り出し、のし面を相手に向けて両手で手渡し。「本日はおめでとうございます。○○と申します。よろしくお願いします」と一言添えると丁寧です。芳名帳や受付カードは楷書で、現住所を記入しましょう。
立場別の判断が難しいケース
相手が上司や取引先、欠席時、連名や代理出席などは判断が分かれます。実務的な目安と考え方を押さえましょう。
上司・取引先・主賓の金額と会社の慣習
上司や主賓は3〜5万円が中心。スピーチや乾杯を務めるなら5万円以上が増えます。会社によっては「部署で一同として包む」運用があり、個人は2万円程度に抑えることも。社内ルールや先輩の前例を確認して整えるのが安心です。取引先に個人として招かれた場合は距離感で判断し、名刺程度の関係なら欠席+祝電、日頃深く関わるなら無理のない範囲で3万円を上限に検討します。
欠席・電報のみ・ご祝儀だけ渡す場合
- 招待を受けてから欠席が確定
分かった時点で早めに連絡。出席で返信後の欠席は、ご祝儀(1〜2万円)または1万円程度の贈り物+祝電が丁寧です。
- 早期に欠席で返信
ご祝儀は必須ではありません。親しいなら5,000〜1万円のギフトや祝電で気持ちを伝えます。
- 電報のみ
文面は簡潔に格調を意識。差出人はフルネーム、会社名を添えると公的な場に馴染みます。
連名・代理出席・招待されていない時の対応
友人グループの連名は、合計額が少なすぎないかに注意。3人で合計3〜5万円が目安です。プレゼントと組み合わせるのも良い方法。代理出席は原則避けますが、やむを得ない場合は新郎新婦の了承を得て、芳名帳は会社名+代理者名で記入し、ご祝儀は本人名義で包みます。招待されていないが渡したい場合は、1万円以下のギフトや商品券、カタログギフトが無難。現金なら新札で1万円を目安に簡素な祝儀袋で。
ご祝儀と引き出物の関係、赤字回避の考え方
料理・飲料・引き出物の合計は1万5千〜2万5千円程度が一般的です。ゲストが3万円を包むと主催側の負担が大きくなりすぎません。親族や主賓は引き出物が上等になりやすいため、5万円に上げると全体のバランスが整います。
Q&A よくある質問
現場でよく出る疑問を簡潔にまとめます。
奇数・偶数は本当にNGか
今は絶対NGというほどではありませんが、結婚は「割れない」意味で奇数が安心。2万円にしたい場合は、2万円+ギフトで配慮すると良いでしょう。迷ったら3万円・5万円を選べば間違いが少ないです。
友人グループで連名にする時
合計額が相場から見て少なすぎないかだけ確認しましょう。メッセージカードを添える、後日アルバムを渡すなど、心が伝わる形を加えると印象が良くなります。連名の記載順は五十音順か年長者順が一般的です。
二人目の結婚や再婚、授かり婚の相場
再婚や授かり婚でも相場は原則同じ。披露宴ではなく食事会なら3万円→2万円にする例もありますが、関係が深ければ3万円が安定します。先方の意向を尊重して無理のない範囲で整えるのが大切です。
デジタルご祝儀・キャッシュレスの広がり
招待サイトや式場の案内がある場合のみ利用し、個人送金アプリは避けます。紙のご祝儀と重複しないよう、どちらかに統一しましょう。
事例でイメージしやすくするためのケーススタディ
以下は、イメージしやすいように構成した架空の事例です。
- 友人の挙式に夫婦で参加
30代夫婦。ホテル婚に出席し、ご祝儀は7万円。小学生の子どもは招待外で加算なし。結び切りの上質な袋を選び、受付で袱紗から丁寧に渡す。
- 上司の主賓スピーチに同席
部長は主賓で5万円、自分は一般来賓で3万円。部署は連名で1万円ずつ取りまとめ、部長分は個別。社内の前例に合わせて調整。
- 欠席でお祝いを贈る
学生時代の友人の式に仕事で行けず、1万円のギフトと祝電を前日着で手配。後日お礼が届き、関係も良好に。
【まとめ】
ご祝儀は、関係性と会の形式に合わせた相場を軸に、袋の格、書き方、新札、渡し方までを一連で整えることが肝心です。友人は3万円、親族や上司・主賓は5万円を基準に、夫婦出席や地域差で増減を検討します。袋は結び切り、表書きは濃い墨で、金額は大字を使って中袋へ。受付では袱紗から丁寧に出し、一言添えて手渡しを。例外ケースは「関係性」「会費制の有無」「先方の意向」を優先すれば、失礼なく温かいお祝いになります。相場表とチェックリストを手元に置き、当日まで落ち着いて準備を進めましょう。
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