結婚準備

顔合わせ挨拶例文集!準備やマナー、挨拶例を解説!

顔合わせとは、結婚が決まったカップルがお互いの家族を紹介しあい、両家の親睦を深めるための大事なイベントです。とはいえ、初めてのことでわからないことが多く不安な方も多いのではないでしょうか。そこで今回は顔合わせに関する準備やマナーについて紹介していきます。

両家顔合わせ食事会とは

 

お互いの家族を紹介し、食事をしながら結婚式の段取り等を調整しつつ両家の親睦を深めるために行うものを、両家顔合わせ食事会と言います。 地域や事情によりますが、一般的にはお互いの両親と当人同士の6名が集まります。家庭により兄妹や親族が参加することもあります。 今後結婚から将来にかけて両家の関係性に大切な意味を持つもので、単なる食事会ではないのでしっかりと準備をして臨みましょう。

 

結納・顔合わせとの違いとは?

 

結婚式の前に両家が顔を合わせる場面として「結納(ゆいのう)」があります。 古く日本で行われてきた家同士の契約にあたる伝統的な儀式ですが、正式な結納は両家が会うことはなく、仲人が両家を行き来して結納品や受書を交わします。最近では仲人を立てることも少なくなり金品の受け渡しや進行の決まりがない顔合わせの食事会が多くなっています。

 

【準備編】両家顔合わせ食事会の事前準備

 

結婚式を前に初めて両家が揃う大事な顔合わせ。日取り、場所、手土産、席順、当日の流れなど、前もってしっかりと準備することが大切です。以下のポイントを押さえて、ひとつひとつ決めていきましょう。

 

準備①日取りを決める

 

まずは開催月を決めます。結婚式の5~8か月前が一般的ですが、特に決まりはありません。 開催月を決めたら出席者の都合を合わせ、日にちを決めます。土日祝日であれば平日働いている両親兄妹も集まりやすいでしょう。 お日柄が良いとされる日は大安、友引、先勝です。また、お祝いごとは午前中に行うのが良いとされています。

 

準備②場所を決める

 

駅から近いホテルのレストランや料亭が集まりやすく一般的です。また、家族でゆっくりできるよう個室を押さえるようにしましょう。 両家が行きやすい中間地点を選ぶなど、お互いに負担がかからないよう充分な話し合いが必要です。

 

準備③メニューを決める

 

せっかくの両家の顔合わせの席なので、楽しい食事となるようできる限り好みに合ったメニュー選びをしたいものです。一般的には親世代に好まれ華やかで見た目も美しい和食の1万円~1万5千円のコース料理が多いようです。 特別感を出したいか、あるいはリラックスして臨みたいかなど2人の意向も大切です。良く話し合っていくつか候補を挙げておきましょう。

 

準備④進行内容を決めておく

 

挨拶、紹介、乾杯など、当日の流れを前もって決めておくとスムーズです。 お互いの家族が親睦を深めこれから長くお付き合いをする第一歩として、和やかな場となるよう2人でプログラムを組むと良いでしょう。 また、同時に進行役を決めておきましょう。一般的には新郎、または新郎の父親がつとめますが新郎新婦2人で進行をするケースもあるようです。

 

【当日編】顔合わせ当日の流れ

 

しっかりと準備ができたらいよいよ本番です。顔合わせ当日はどのような流れで進めて行けば良いのでしょうか?

 

流れ①待ち合わせ

 

開始時刻の5分前までには到着しておきましょう。地方から来る両親は道に迷う事があるかもしれませんので会場までエスコートしてあげると安心です。 親と別々に向かう場合は到着時間を合わせ、親同士だけで顔を会わせることがないよう気をつけましょう。

 

流れ②入室

 

まずは会場のロビーやフロントなどで両家待ち合わせ、全員揃ったらお店のスタッフの案内で店内へ入ります。早く着いたからといって先に席に着くことが無いよう両親に伝えておきましょう。

 

流れ③始まりの挨拶

 

一般的に新郎もしくは新郎の父が始まりの挨拶をします。特別な決まりはないので結婚を決めた報告と出席のお礼を伝えつつ、自分の言葉で話すと良いでしょう。

 

流れ④家族紹介

 

続いて両家の家族を紹介します。新郎と新婦がそれぞれの家族を紹介していく、または自己紹介のスタイルがありますがこれも決まりはありませんが両家のスタイルが同じになるよう話し合っておきましょう。

 

流れ⑤食事、歓談

 

紹介が済んだら乾杯をして食事となります。記念撮影をする場合はアルコールが入る前に済ませるようにしてください。 乾杯の音頭は新郎の父親が一般的ですが、決まりはないため両家で相談して決めておくと良いでしょう。

 

流れ⑥結びの挨拶

 

一通り食事が済んだら結びの挨拶をしてお開きとなります。新郎の父親が挨拶をすると場が締まりますが、特別な決まりはありません。新郎または新郎新婦2人でもOKです。 集まって頂いたお礼と、これからどうぞよろしくお願いしますという気持ちを込めて述べましょう。

 

【当日編】顔合わせ挨拶例文集

 

顔合わせの食事会には特別決まった挨拶はありませんが、挨拶する立場ごとの例文をご紹介しますので是非参考にして下さい。

 

タイミング①始めの挨拶の例

 

【新郎新婦がする場合】 「本日はお忙しい中お集まり頂き誠にありがとうございます。私と□□さんとの婚約が整いましたのであらためてご報告と、両家の親睦を深めるためにこのような場を設けました。どうぞお時間が許す限り食事と会話を楽しんで頂ければと思います。」

 

【父親がする場合】

「本日はご多用の中お集まり頂きありがとうございます。〇〇と□□さんとの婚約が整い誠に嬉しく思っております。これから末永くお付き合いするに当たり、美味しい食事を楽しみながら親睦を深めたいと思います。本日はどうぞよろしくお願い致します。」]

 

タイミング②家族紹介時の例

 

【新郎新婦が紹介する場合】

「父の〇〇と母の□□です。2人とも歩くことが好きでよく散歩やトレッキングに行っています。どうぞよろしくお願いいたします。」

 

【本人が紹介する場合】

「父の〇〇です。車が好きで趣味はドライブです。どうぞよろしくお願いいたします。」 「母の□□です。料理が好きで最近はお菓子作りも始めました。どうぞよろしくお願いいたします。」

 

タイミング③乾杯の音頭の例

 

【新郎新婦がする場合】

「本日は美味しい料理を楽しみながら両家の親交を深めていただけると幸いです、では乾杯!」 「本日はゆっくりと食事を楽しんでください、乾杯!」

 

【親がする場合】

「僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます、乾杯!」 「本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。ふたりの前途を祈って乾杯!」

 

タイミング④終わりの挨拶の例

 

【新郎新婦がする場合】

「本日は私たちのためにお集まりいただき誠にありがとうございました。こうして両家の親睦を深める機会となりましたこと大変嬉しく思います。これから結婚式の準備などでご迷惑をかけることもあるかと存じますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

 

【 親がする場合】

「本日は両家の皆様のおかげでこのように顔を合わせ楽しい時間を持てましたこと、心よりお礼申し上げます。今後も末永くどうぞよろしくお願いいたします。」

 

【当日編】顔合わせ服装のマナー

 

当日の服装は、男女共にフォーマルとするのが一般的です。両家の話し合いで「カジュアルで」となればそれも問題ありませんが、お祝いの気持ちと相手への敬意を持った服装を心がけましょう。 会場の格式や雰囲気に合わせ、両家のバランスが揃うように前もって話し合っておくと安心です。

 

【当日編】失礼に思われない会話のマナー

 

顔合わせの食事会では、相手の家族に失礼のないよう会話のマナーに気をつけましょう。普段相手を名前やあだ名で呼んでいるカップルでもお互いの両親の前では「〇〇さん」と呼ぶように心がけてください。 また、アルコールで気持ちがほぐれてうっかり失礼な会話にならないよう充分注意をしましょう。 自慢話しや相手を否定するような会話はNGです。議論を深めるような政治や宗教の話も避けた方がよいでしょう。

 

【当日編】顔合わせ食事代の支払いマナー

 

食事代の支払いは親にはさせず全額自分たちで、という場合と両家で折半というケースがあります。その場合、当日その場で親に支払わせることはせず一旦2人が支払いをするのがスマートです。親からは事前か後に受け取るなど、あらかじめ段取りをしておきましょう。

 

両家の顔合わせは事前の準備が成功のカギ

 

今回は両家顔合わせ食事会の準備やマナーについてご紹介しました。両家の顔合わせ食事会は、2人が結ばれるため両家の末永いお付き合いが始まる第一歩の日です。 紹介したポイントを参考に2人が中心となって、両家の意向を尊重しながら良く話し合い、しっかりと準備をして望みましょう。

 

 

もっと知りたい!続けてお読みください