結婚準備2025/11/26
結婚式のご祝儀袋の書き方完全ガイド|表書き・中袋・名前の正しいマナーと実例集

はじめに|「ご祝儀袋の書き方」って、実は間違いやすい
結婚式に持参するご祝儀袋は、ただお金を包むだけでなく、祝福の気持ちを美しく伝えるためのマナーの基本です。書き方ひとつで印象が変わるため、正しく丁寧な記載を心がけたいもの。この記事では、ご祝儀袋の書き方について、具体例とともにわかりやすく解説します。
ご祝儀袋の種類と選び方の基本
水引の種類と意味|結び切りと蝶結びの違い
ご祝儀袋には「水引(みずひき)」が付いており、結び方によって意味が異なります。結婚式では一度きりのお祝いであることから、「結び切り」を選ぶのが正式です。これは一度結んだらほどけない形状で、二度と繰り返さないことを象徴します。
一方で、「蝶結び」は何度もほどけて結び直せることから、出産祝いや進学祝いなど、何度あっても良いお祝いに使われます。結婚祝いに蝶結びはNGですので、必ず「結び切り」を選びましょう。
金額によって変わるご祝儀袋の格|選び方の目安
ご祝儀袋は金額によって適したデザインや装飾の格が変わります。以下が一般的な目安です。
| 包む金額 | 適したご祝儀袋 |
| 1万円 | 簡素なデザインで水引は印刷でも可 |
| 3万円 | 紅白の本格的な水引が付いたもの |
| 5万円以上 | 豪華な水引+金銀の装飾があるもの |
金額に見合わないご祝儀袋は、失礼にあたる場合もあるため注意が必要です。
ご祝儀袋の表書きの書き方
「寿」「御祝」どちらを使う?表書きの正しい書き方
結婚式のご祝儀袋には、「寿」または「御結婚御祝」といった表書きを毛筆または筆ペンで書きます。なかでも「寿」は格式高く、シンプルにお祝いの気持ちを伝えられるため広く使われています。
筆記具は、正式には毛筆が理想ですが、現代では筆ペンが主流となっています。黒の濃いインクを使用し、ボールペンは避けましょう。
名前の書き方|1人・夫婦連名・複数人の場合
ご祝儀袋の下部中央にフルネームを記載します。1人の場合は中央に記入し、夫婦連名の場合は右に夫、左に妻の順に記載。友人同士で出す場合も、右から順に記載します。肩書や敬称は不要で、苗字・名前を正確に書きましょう。
中袋(中包み)の正しい書き方と入れ方
金額の書き方|旧字体の使い方と注意点
中袋には包んだ金額を記入しますが、金額は旧字体を使って縁起を担ぎます。たとえば以下のように記載します。
- 1万円 → 壱萬円
- 3万円 → 参萬円
- 5万円 → 伍萬円
- 10万円 → 拾萬円
「一」や「十」は変えやすいため、必ず旧字を使用してください。
住所・名前の書き方|片面にすべて記入が基本
中袋の裏面(表記がない面)に、送り主の「住所・氏名」を縦書きで記載します。住所は都道府県から記入するのが丁寧です。
なお、中袋が付いていないご祝儀袋の場合は、白い半紙などで中包みを作成し、同様の内容を記載します。
中袋の入れ方・向きのマナー
中袋を外袋に入れる際は、
- 表面(表書き側)が上
- 開け口が下
となるように入れます。これは「お金が出ていかないように」という意味合いがあります。逆向きに入れるのはマナー違反とされるため、気を付けましょう。
連名・代理で渡す場合のご祝儀袋のマナー
夫婦で出席する場合の連名の書き方
夫婦で連名にする場合、中央に夫の氏名、その左側に妻の名前のみを記入するのが通例です。夫婦の姓が異なる場合や、妻の方が知人の場合は柔軟に対応することもありますが、基本ルールとして覚えておくと安心です。
友人同士で連名にする場合の金額と注意点
友人同士で連名にする場合は、3人までが基本です。4人以上になる場合は「代表者名+他一同」とし、別紙に全員の名前を記載する方法が無難です。
また、中袋にも全員の名前を記載し、誰からのご祝儀かわかるようにしておくことが大切です。
代理で渡すときの注意点と伝え方
どうしても結婚式に出席できず、代理で渡す場合は、
- ご祝儀袋は本人名義で用意
- 代理人に一筆添えて託す
のがマナーです。メッセージカードなどで「本日は伺えず残念ですが、心よりお祝い申し上げます」などと添えると、丁寧な印象を与えます。
ご祝儀袋を書くときの筆記具と失敗対策
筆ペン・万年筆・ボールペンの使い分け
毛筆が正式とされていますが、筆ペンは多くの方に使われており、濃くはっきりと書けるものを選ぶことが大切です。万年筆は中袋の記入に使っても差し支えありませんが、ボールペンは略式とされるため避けましょう。
書き損じたときの対処法|修正はNG?
ご祝儀袋での修正は厳禁とされています。修正液や二重線の使用は避け、失敗したら新しいものに書き直すのが礼儀とされています。また、書き直す際に古い袋を使い回すのも避けましょう。
まとめ|マナーを押さえて、心のこもったご祝儀を
結婚式のご祝儀袋は、単なる封筒ではなく「祝福の気持ちを形にする大切な表現手段」です。表書きや中袋の書き方、筆記具の選び方まで、細やかなマナーを押さえることで、相手に対する敬意や思いやりが伝わります。
ご祝儀袋の正しい書き方を知り、丁寧に仕上げることが新郎新婦への何よりの贈り物。祝福の気持ちを美しく届けるために、今回のポイントをぜひ実践してみてください。
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