結婚準備2025/12/26
結婚式ヘアセットの基本|髪型マナーと自分でできるアレンジ術

結婚式の髪型は、清潔感と上品さ、そして少しの華やかさがカギです。でも、こんな不安はありませんか?
- 服やジュエリーに合う髪型が分からず、マナー違反が心配
- 美容室に行くかセルフで済ませるか、判断に迷う
- 式の間ずっと崩れないコツを知りたい
この記事では、結婚式ヘアセットの基本マナーとNG、顔型・髪質・長さ別の選び方、定番スタイルの要点、セルフでできる手順、ジュエリーの合わせ方、予約や費用の目安までを整理。読み終えたときには、当日の迷いが減り、似合うのに崩れにくい髪型を自信を持って選べるようになります。
結婚式ヘアセットとは?意義と基本の考え方
結婚式のヘアセットは、ゲストとしての礼節を守りつつ、自分らしさを上品に見せるための装いです。主役は花嫁。派手すぎず地味すぎない“程よい華やかさ”が軸になります。清潔感のある艶、顔まわりの整え方、ジュエリーのサイズ感が印象を大きく左右します。
ベースになる髪型は、アップ、ハーフアップ、低めシニヨン、ポニーテール、編みおろし、ダウンのいずれか。前髪や後れ毛、毛流れの作り方でニュアンスを調整します。和装はタイトな面の艶が映え、洋装はやわらかな動きが相性良し。ショートでもトップのボリュームや耳かけ、バレッタやカチューシャで十分フォーマルに仕上がります。
最初に多くの人が迷う「マナー」と「NG」を確認しておきましょう。
結婚式ヘアセットのマナーとNG
基本マナーの押さえどころ
結婚式の髪型は、立場と会場の格式に合わせた清潔感と控えめな華やかさが基本です。以下を押さえれば安心です。
- 髪は艶が命。ドライ前のヘアオイル、仕上げは軽いスプレーで毛流れを整える
- 顔まわりは明るく。前髪は目にかからない長さ、後れ毛は極細で数本まで
- ジュエリーは主役を越えないサイズ。パールや小粒ビジューが定番
- 香りは控えめ。香水もスプレーも近距離で強く香らない程度
- 立場に応じて抑揚を。親族はきちんと感、友人は程よく華やかに
アップ、ハーフアップ、低めシニヨンは格式ある挙式・披露宴でも安心の選択です。編み込みやねじり、くるりんぱを少し加えると、上品な立体感が出ます。
NG例とその理由(デメリット・注意点)
次のような髪型はマナー面で不利になりやすいので避けましょう。
- ラメ強めや大ぶり過ぎるカチューシャ・コーム
- 高すぎるポニーテールや過度な巻き髪で花嫁より目立つ
- 濡れ髪のような強いウェット質感でベタついて見える
- ハットやキャップ、黒ゴムで結んだだけの髪
- ドレスコードと不一致(ガーデンで極端にタイト、ホテルでラフ過ぎ)
- 強い香りで周囲の負担になる
- ピン固定が甘く、挙式中に崩れる
特に崩れは写真に残るため、土台の逆毛とピンの地肌返し、分割固定で持ちを上げることが重要です。
和装と洋装の違い
和装は面の艶とタイトさ、襟足の美しさが大切。低めシニヨンや面で魅せるまとめ髪、つまみ細工や簪が好相性です。洋装は軽やかな巻きや細い後れ毛で抜け感を。パールやゴールドのジュエリーで上品に仕上がります。
訪問着・色留袖はタイト寄り、小紋はやや軽やかに。ドレスはロングやミディ丈ならアップやハーフアップ、パンツドレスは低めポニーやタイトシニヨンが洗練されます。
式場・時間帯・立場別の目安
- ホテル・神殿挙式
– 親族:低めシニヨンや面のきれいなアップ
– 友人:ハーフアップや編み込みアップで控えめな華やかさ
- ゲストハウス・ガーデン
– 親族:崩しすぎない編み込みアップ
– 友人:編みおろし、ローポニー、ゆる巻きダウン(肩にかかる長さなら)
- 昼式:艶感重視、明るいトーン、パールが映える
- 夜式:艶×シャープ、ゴールドや小粒ビジューで光を足す
顔型・髪質・長さ別の髪型選び
顔型別の似合わせ
- 丸顔:トップに高さ、サイドはタイト。低めシニヨンや縦ラインを意識したハーフアップが好相性
- 面長:サイドにボリューム、前髪は目上ギリギリで横幅を出す。耳横に後れ毛を
- 逆三角形:低めポニーや低めシニヨンで下重心に
- ベース型:顔まわりレイヤーとやわらかいカールで輪郭をぼかす
- 卵型:幅広く似合うので、会場・服・ジュエリーのバランスで決める
小顔見えには“ひし形シルエット”が鍵。トップと耳横にほんの少し高さと丸みを作ると整います。
髪質別の注意点
- 直毛・硬い:コテ前に軽く霧吹き→ドライ→ワックスで下地。土台は波巻きでキープ力を
- くせ毛・柔らかい:根元をしっかりブローで方向づけ。Uピン+アメピンの二重固定
- 多毛:表面は面を整え、中はゴムで分割してからまとめる
- 少毛・猫っ毛:トップに逆毛、バレッタや細めカチューシャで立体感を補う
長さ別(ショート・ボブ・ミディアム・ロング)
- ショート:耳かけ+トップふんわり。前髪を整え、パールピンや小粒バレッタでフォーマルに
- ボブ:ハーフアップ、低めローポニー、外ハネ×耳後れ毛が万能
- ミディアム:編み込みアップ、シニヨン、編みおろしまで幅広く対応
- ロング:高すぎないアップ、低めシニヨン、ツイストハーフアップでエレガントに
長さが足りないと感じるときは、ハーフアップやローポニーを選ぶと無理なく上品にまとまります。
服装・ジュエリーとの相性
- レースやチュールのドレス:毛束の動きを感じるハーフアップや編み込み
- サテン・タフタの光沢ドレス:面が美しい低めシニヨンやタイトアップ
- パールジュエリー:昼式向き。ヘアにも小粒パールを散らすと統一感
- ゴールドジュエリー:夜式や暖色系ドレスに好相性。暗髪でも顔が華やぐ
定番スタイル徹底解説(アップ・ハーフアップ・ダウン・シニヨン)
アップスタイルの要点と似合わせ
アップは清潔感と格式を最優先にできるスタイルです。高すぎると派手、低すぎるとカジュアルに寄るので、耳のライン〜後頭部のくぼみがバランスの良い位置。編み込みやねじりを1〜2本仕込み、表面は軽くほぐして立体感を足します。Uピンは頭皮に沿わせて返す「地肌返し」で緩みにくくなります。
ハーフアップの品と抜け感
顔まわりを少し残し、後頭部の丸みを作るのがコツ。トップに逆毛→表面をなでて整え、くるりんぱ一回で土台を作ると安定します。バレッタで留めれば昼式に、ゴールドピンなら夜式に映えます。毛先は26〜32mmでミックス巻きを。
低めシニヨン・ローポニーの端正さ
低めシニヨンは襟足の処理が肝心。結び目は下げすぎず、後頭部の丸みをキープ。ねじり→折りたたみ→Uピン固定で面をつぶさずまとめます。ローポニーはゴム隠しを太めに巻くと上質に。サテンリボンや小さなコームで控えめな華やかさを足せます。
編みおろし・ダウンの注意点
編みおろしは毛束の配分が大事。表面のほぐしは指先で1〜2mmずつが品よく見えるコツ。ダウンは顔まわりが邪魔にならないよう、耳後ろにミニピンを忍ばせると安心。スプレーは全体にふんわり、仕上げにキープスプレーを薄く重ねます。
自分でできるセルフアレンジ手順
事前準備とツール
- ヘアアイロン(26〜32mm)、ドライヤー
- アメピン、Uピン、シリコンゴム、バレッタ
- ヘアオイル、ワックス、ヘアスプレー(ソフト・キープの2種)
- 目の粗いコーム、逆毛用コーム
前夜はしっかり乾かし寝ぐせを防ぎます。朝は根元ブロー→全体を軽く波巻き→ワックスで下地を作ると崩れにくくなります。
10分でできるハーフアップ手順
下地
- 全体をミックス巻きにし、ワックスを米粒2つ分なじませる
トップづくり
- トップを分け取り、逆毛→コームで表面をなでて整える
土台
- こめかみ上の毛を後ろで結ぶ→くるりんぱ→結び目を押さえつつトップを1〜2mmほぐす
仕上げ
- バレッタで固定。毛先にオイルを1滴。ソフトスプレーで面を整える
15分でできる低めシニヨン手順
下準備
- 耳上から後頭部の毛を2段で分け、下段を低めに結ぶ
まとめ
- 上段を左右でねじって結び目に巻きつけ、Uピンで固定
- 残り毛を折りたたみ、丸い形を意識してピン留め
仕上げ
- 耳前に極細の後れ毛を数本。キープスプレーを遠目から薄く
くずれにくいコツと直し方
- 分割して固定:1つ結びに全て集めず、2〜3段に分けてまとめる
- ピンは地肌返し:頭皮をなぞって挿し、折り返してロック
- 風・汗対策:前髪は軽いスプレーで面を整え、ミニスプレーを携帯
- 直し方:浮いた毛は手のひらにスプレーして撫でる。ピンが見えたら毛束をかぶせる
ヘアアクセサリー選びと配色

ドレス色別おすすめ
- ネイビー・ブラック:パール、シルバー、オフホワイトのコーム
- ベージュ・ピンク:ゴールド、シャンパンカラーのバレッタ
- グリーン・ボルドー:パール×ゴールドのミックスが上品
- 和装:つまみ細工、簪。金箔は夜や二次会で控えめに
パール・ゴールド・シルバーの使い分け
昼はパールで清楚に。夜やホテルのナイトはゴールドで光を足すと華やぎます。シルバーは寒色系ドレスやブルーベース肌に好相性。大ぶり1点より小ぶりを複数の方が上品に見えます。
和装髪飾りのポイント
低めシニヨンや日本髪風のまとめに、つまみ細工や小ぶりの簪を合わせます。色は着物の差し色とリンクさせ、主張しすぎない配置に。金箔は夜の二次会や前撮りで映えます。
イヤリング・ネックレスとのバランス
- 髪にボリュームがある:イヤリングは小さめ、ネックレスは短め
- タイトヘア:イヤリングはやや存在感、ネックレスは細チェーン
- カチューシャ使用時:ピアスはパール1粒などミニマル
予約・費用・所要時間の目安
美容室・出張・セルフの比較
| 方法 | 料金目安 | 所要時間 | 持ち | メリット | 留意点 |
| 美容室 | 4,000〜8,000円 | 45〜60分 | 高い | 安心・写真映え | 早朝は追加料金になりやすい |
| 出張 | 7,000〜12,000円+交通 | 40〜60分 | 高い | 移動不要 | 対応エリア・枠に限り |
| セルフ | 0〜2,000円(道具) | 20〜40分 | 中 | コスパ良し | 事前練習が必須 |
予約のタイミングと当日の流れ
- 1〜2カ月前:式場・時間・ドレスが決まり次第、仮押さえ
- 1週間前:髪型の方向性を確定し、ヘアアクセサリーを決める
- 前日:シャンプー後は必ず完全ドライ。寝ぐせ防止
- 当日:到着→カウンセリング5分→ヘアセット45分→最終チェック10分
以下は、イメージしていただきやすいように作成したフィクションの事例です。
ミディアムのAさん(友人ゲスト、昼のホテル)。ネイビーのドレス×パールに合わせ、低めシニヨンを提案。前髪は薄めに下ろして眉上で調整。小粒パールのコームで品よく仕上げ、二次会まで崩れず快適でした。
失敗しない事前相談チェックリスト
- 服(色・素材・ネックライン)・靴・バッグの写真
- 会場の雰囲気(ホテル・ガーデン)と式の時間
- 立場(親族・友人・会社関係)
- 髪の長さ・量・前髪の状態、気になるポイント
- 好みの雰囲気(上品・華やか・大人可愛い)
- ジュエリーの有無と色味(パール・ゴールド・シルバー)
- 天候リスク時の代替案(風・雨・湿度)
まとめ
結婚式ヘアセットは、マナーを満たしつつ似合わせと持続性を両立させることが大切です。会場や立場、時間帯に合わせて華やかさの加減を整え、顔型・髪質・長さに合わせて選べば、無理なく上品に決まります。定番のアップ、ハーフアップ、低めシニヨン、編みおろしの中から、服とジュエリーに合う一手を選ぶと全身の完成度が上がります。セルフでも下地づくりと分割固定、正しいピンワークで十分に対応できます。迷ったら写真と条件を共有し、事前に相談して当日を安心して迎えましょう。
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