結婚準備2025/12/26

結婚式招待状の返信マナー|書き方・返信時期・メッセージ例を紹介

結婚式の返信はがきを前に、書き方やマナーに迷う人は多いものです。たとえば次のようなお悩みはありませんか。 

  • 返信期限や投函のベストなタイミングが分からない 
  • 二重線の入れ方や宛名の敬称など細かな書式に自信がない 
  • 友人や上司、親族向けのメッセージ文例を知りたい

本記事では、返信時期の目安、宛名・敬称・二重線のルール、出席・欠席それぞれの書き方と文例、よくある迷いの対処までを一気にカバー。これだけ読めば、失礼なくスムーズに返信できるよう構成しました。

結婚式返信招待状の基本マナーと返信時期

結婚式返信招待状は、席次や料理、引き出物の手配に直結します。早めの返送が何よりの思いやりです。

返信期限と投函の目安

  • 返信期限が明記されている場合 

  到着後できれば3日以内、遅くとも期限の1週間前までに投函します。

  • 返信期限が明記されていない場合 

  到着後1週間以内、遅くとも10日以内を目安にします。

送付が遅れると、料理数や座席配置に影響します。事情で遅れそうなときは、すぐに新郎新婦へ電話やメッセージで連絡し、投函予定日を伝えましょう。 

次に、宛名や敬称、二重線の基本ルールを押さえます。

結婚式返信招待状の宛名敬称二重線のルール

返信はがきには「宛名」「住所」「氏名」「出欠」「メッセージ」があります。不要語を二重線で消し、敬称を整えるのが基本です。

宛名の敬称と書き方

  • 新郎新婦の名前に「様」を付ける(連名ならそれぞれに様)
  • 招待状に宛名が印刷済みなら、そのままでOK
  • 旧字体などの氏名表記は、相手の表記に合わせる

宛名は読みやすい楷書で。ペンは黒インク(ゲルペンや万年筆)を使いましょう。

二重線の入れ方(消し方)

  • 「御出席」「御欠席」「御芳名」「御住所」などの「御」「芳」を二重線で消す
  • 線は落ち着いた横二重線で。波線や斜線、塗りつぶしは避ける
  • 修正ペンは使わない。書き損じは新しいはがきに書き直す

次は、出席で返信するときの正しい書き方とメッセージ例です。

結婚式返信招待状の出席の書き方とメッセージ例

出席の返信では、早めの返送と、アレルギー等の情報を正確に伝える配慮が大切です。

出席の書き方の手順

  • 「御欠席」を二重線で消す
  • 「御出席」の「御」を二重線で消し、「出席」に丸をつける
  • 「御芳名」の「御芳」を二重線で消し、自分の氏名をフルネームで記入
  • 「御住所」の「御」を二重線で消し、郵便番号から正確に記入

可能なら電話番号を小さく添えると、当日の連絡がスムーズです。アレルギーや苦手食材は具体名で(例:甲殻類アレルギー、ナッツ不可)書きましょう。

出席メッセージ例(友人・会社関係・親族)

  • 友人向け 

「ご結婚おめでとうございます。晴れの日に立ち会えることを心から楽しみにしています。準備でお忙しいと思いますが、ご自愛ください。」

  • 会社関係(上司・先輩へ) 

「ご結婚誠におめでとうございます。末永いお幸せをお祈り申し上げます。心を込めてお祝いに伺います。」

  • 親族へ 

「ご結婚おめでとうございます。ご両家のお慶びを共にでき、嬉しく存じます。当日を楽しみにしております。」

次は、都合により欠席する場合の丁寧な伝え方と文例です。

結婚式返信招待状の欠席の書き方と伝え方

欠席でも、祝意をきちんと伝え、理由は簡潔に。返信は出席と同様に早めに返すのが礼儀です。

欠席の書き方の手順

  • 「御出席」を二重線で消す
  • 「御欠席」の「御」を二重線で消し、「欠席」に丸をつける
  • 「御芳名」「御住所」の「御」「芳」を二重線で消して記入
  • 祝いの言葉を必ず添える(理由は簡潔に。重すぎる事情の詳細は控える)

欠席メッセージ例(理由別)

  • 先約あり 

「ご結婚おめでとうございます。あいにく先約があり欠席いたしますが、末永いお幸せをお祈りしております。」

  • 仕事・出張 

「ご結婚誠におめでとうございます。業務の都合によりやむなく欠席いたします。心ばかりですがお祝いをお送りいたします。」

  • 体調・妊娠 

「ご結婚おめでとうございます。体調の都合で出席がかないません。おふたりの門出を心よりお祝い申し上げます。」

このあと、連名や同伴、子どもの出欠など、迷いやすいケースを整理します。

連名同伴子ども同席などよくある迷いの解消

同居家族やパートナー、子どもの出欠は判断が揺れやすいポイントです。案内文と封入物をよく確認し、主催側の意図に沿いましょう。

家族全員が招待されている場合

  • 封筒の宛名に「ご家族様」等の記載があれば、家族全員が招待対象
  • 返信はがきの氏名欄に、出席する全員の氏名と年齢(子ども)を記入
  • 子どもの席や食事、ハイチェアの要否をメッセージに明記

パートナーの同伴可否

  • 招待状に「お連れ様」や「同伴可」の記載がなければ、同伴は基本不可
  • 確認が必要でも、勝手に連名記入せず、事前に新郎新婦へ相談

個人宛で届いた場合の家族出席

  • 追加招待は負担増につながるため避ける
  • 事情がある場合は、まず電話で可否を確認。返信はがきは自分の氏名のみ記入

次は、アレルギーや配慮事項の伝え方です。

アレルギー食事制限配慮事項の伝え方

アレルギーや体調配慮は、明確かつ簡潔に。運営側が判断しやすい伝え方を心がけます。

食物アレルギー・苦手食材の書き方

  • 具体的な品目を列挙(例:甲殻類、ナッツ、キウイ)
  • 重篤の場合は「完全除去希望」など要望を明確に
  • 宗教上の理由やベジタリアンも遠慮なく記載

例文 

「甲殻類アレルギーがあります。加熱・出汁も不可のため、別メニューをご調整いただけますと幸いです。」

当日のサポートや配慮

段差や移動、授乳室・おむつ替えスペースの確認など、必要なサポートを簡潔に共有します。匂いに敏感など、食事以外の体調配慮もひとこと添えると助かります。

ここからは、はがき返信とWeb返信の注意点を比較します。

はがき返信とWeb返信の違いと注意点

近年はWebでの出欠登録が増えていますが、基本のマナーは同じです。形式に合わせて丁寧に入力・記入しましょう。

はがき返信のポイント

  • 黒インクのペンで楷書、修正ペンは使わない
  • 投函前に宛先、切手の有無、消印の期限を確認
  • 余白があれば、ひと言メッセージを添える

Web返信のポイント

  • URLと期限を確認し、フォームを最後まで入力
  • 自由記述欄に、アレルギーや配慮事項、到着手段などを明記
  • 返信完了メールや画面を保存しておく

次は、やりがちなNGと注意点をまとめます。

NG例と注意点やりがちなミスを避ける

失礼にあたる表現や、手配に支障が出るミスは避けたいものです。主なNGをチェックしましょう。

よくあるNG例

  • 返信が遅い、期限を過ぎて投函する
  • 「御」「芳」を消し忘れる、塗りつぶしや斜線で消す
  • 修正ペンの使用、鉛筆や薄いインクで記入する
  • 具体性のないアレルギー記載(例:「魚が苦手です」だけ)
  • 勝手に同伴者を連名で追加する
  • 不祝儀語やネガティブな近況報告を書く

表現に注意したい言葉遣い

  • 忌み言葉(切れる、別れる、終わる、四、九など)は避ける
  • 句読点は必要最小限に。読みやすさを優先
  • 顔文字や記号の多用は避け、落ち着いた文面にする

次は、すぐに使える状況別の文例集です。

そのまま使える文例集(状況別)

メッセージは短く、関係性に合わせてまとめれば十分です。

友人向けカジュアル寄り

  • 「ご結婚おめでとう!当日を心から楽しみにしています。準備で忙しいと思うけど体調に気をつけてね」
  • 「ふたりの新しいスタートに立ち会えるのが嬉しいです。末長くお幸せに」

会社関係フォーマル

  • 「ご結婚を心よりお祝い申し上げます。末永いご多幸をお祈りいたします。当日は失礼のないよう出席いたします」
  • 「このたびは誠におめでとうございます。皆さまのご健康とご繁栄をお祈りいたします」

欠席時の丁寧な添え書き

  • 「誠に残念ですが、出張のため欠席いたします。おふたりのご多幸をお祈りいたします」
  • 「体調の都合で欠席いたします。お招きいただき感謝申し上げます」

続いて、返信までの実務フローを時系列で確認します。

返信までのステップとチェックリスト

手順

  • 招待状が届いたらすぐ予定を確認
  • 出欠を決め、期限を確認
  • はがき/Webの形式に従って記入
  • 二重線・敬称・住所氏名の表記を最終確認
  • メッセージとアレルギー等の記載を添える
  • 期限前に投函。心配なら到着確認を連絡

最終チェック

  • 二重線の抜け漏れはないか
  • 宛名の敬称は「様」か
  • アレルギーや子ども情報は具体的か
  • 返信期限に間に合うか(余裕を持って投函)

最後に、短い事例でイメージを固めましょう(イメージしていただきやすいように作成したフィクションの事例です)。

短い事例で確認

  • 事例:仕事が読めず出欠が決めにくい 

届いて3日で「出席予定」と返信。備考に「万一出張が入る場合は早急に連絡します」と記入。後日、出張回避が確定し、安心して参加。早めの意思表示が相手の準備を助けました。

  • 事例:子ども連れで招待された 

宛名に「ご家族様」があり、返信はがきに子どもの名前と年齢を記入。「子ども用メニュー希望。ベビーチェアがあればお願いします」と添えて、会場側の準備がスムーズに。

次は、基本の疑問を簡単に確認します。

結婚式返信招待状とは?よくある疑問のミニFAQ

  • 返信が遅れそうなときは 

事前に連絡し、投函予定日を伝えましょう。欠席に変わる可能性があれば正直に相談を。 

  • 修正したくなったら 

修正ペンは使わず、新しいはがきに書き直すのが原則です。 

  • 連名の線引き 

宛名に明記がない限り、同伴者を勝手に追加しないようにしましょう。

ここまでの基本を、実際の記入に生かしてください。

まとめ

結婚式の返信は、相手の準備に直結するため、何よりも早さと丁寧さが大切です。届いたら予定を確認し、期限の1週間前までに投函します。はがきなら「御」「芳」を二重線で消し、楷書で明瞭に記入しましょう。出席は喜びと配慮を、欠席は祝意と簡潔な理由を添えるのが基本です。迷ったときは「早めの連絡」「二重線の徹底」「具体的な情報共有」を合言葉にすれば、安心して返信できます。

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