結婚式ネクタイの色・柄マナー｜シーン別おすすめコーデ例

結婚式の招待状が届くと、まず迷うのがネクタイです。どの色が正解か、どこまで柄を入れていいか、意外と判断が難しいものです。 

悩みの例 

• 友人参列でパステルはアリ？定番との違いが知りたい 
• 親族としての参加。きちんと見える色と柄は？ 
• 昼から夜の二次会まで。ビジネス見えしないコツは？ 

本記事では、結婚式ネクタイの基本マナーから色・柄の選び方、シーン別コーデまでをシンプルに解説。上品さと清潔感を両立する基準が一度でわかります。

結婚式ネクタイとは？基本マナーとドレスコード

結婚式ネクタイは、挙式・披露宴などのフォーマルシーンに合わせるネクタイのことです。お祝いの場なので、新郎新婦を引き立てる装いが大前提。参列者は「清潔感」「控えめな華やかさ」「写真映え」を満たすと安心です。色・柄・素材・幅・結び方に目安があり、昼夜や立場で許容の幅が変わります。

基本は、昼はシルバーやライトグレーなどの明るい色、夜はダークスーツに合う落ち着いた色で光沢を添える選び方です。柄は無地、織柄、控えめなドットやストライプが中心。主張しすぎず、装い全体の格を上げることがポイントです。

昼・夜、立場で変わる結婚式ネクタイのマナー

昼の挙式・披露宴はシルバー、ライトグレー、白系が最も汎用的で写真映えも良好です。夜の披露宴や二次会は、ネイビーやボルドーなどの落ち着いた色も選択肢。黒は喪を連想させやすいので、光沢や織柄で祝祭感を加えると安心です。

立場別の目安

• 新郎：白またはシルバーの無地・織柄。ボウタイ可 
• 父親・主賓：シルバー無地または織柄で格を保つ 
• 友人・同僚：シルバー、ライトグレー、パステルで控えめに華やかに 
• 親族：シルバー系中心。強い色は控えめに

NG例と注意点（間違えやすいポイント）

結婚式ネクタイのNGは身近なところにあります。 

• 黒無地だけ：喪服感が出るため、夜でも織柄や光沢でお祝い感を足す 
• 派手すぎる原色：真紅や蛍光色は主役を奪う 
• カジュアル素材：ニット、コットン、リネンは略礼装寄り 
• 大柄チェックや極太幅：コスチューム感が強い 
• 迷彩・ドクロ・大きなロゴ：不相応 
• シワや汚れ：清潔感を損なう

写真では光が強いと白飛びし、暗い会場では暗色が沈みがちです。会場の明るさと写真映えのバランスを意識しましょう。 

素材・幅・結び方の基本

素材はシルクが基本。サテンは平滑で艶やか、ジャカードは織柄で奥行き、ツイルは控えめな艶があり、いずれも結婚式ネクタイに適します。幅は大剣7～8cmが基準で、細すぎるとカジュアル寄りに見えます。結び方はプレーンノットか、少しボリュームの出るウィンザーノットが収まりやすいです。

襟型に結び目の大きさを合わせると見栄えが整います。ワイドスプレッドにはウィンザー、レギュラーカラーにはプレーン。ディンプルは深めに作ると上品さが増します。

結婚式ネクタイの色の選び方

色は「清潔感」「祝祭性」「立場」の3つで考えると迷いません。結婚式ネクタイはシルバーやグレーを軸に、季節や立場でパステルや濃色を足すと幅が出ます。色だけで印象は大きく変わるので、使い分けを押さえましょう。

定番のシルバー・白・ライトグレー

もっとも失敗しにくいのはシルバー無地です。白シャツと合わせるだけで顔まわりが明るくなり、写真写りも安定します。ライトグレーはやわらかい印象で、親族から友人参列まで幅広く対応。白は新郎向けですが、織柄入りやグレー寄りならゲストでも使いやすいです。スーツは濃紺かチャコール、チーフは白のTVフォールドにすると、急な招待にも困りません。

パステルカラーの上品な使い方

春夏やガーデン挙式、友人参列には、サックス（淡い青）、ペールピンク、ラベンダーなどのパステルが活躍します。選ぶポイントは「淡色」「くすませすぎない」「シルクの光沢で礼装感を保つ」ことです。

• 初心者はサックスの無地や細かなドット 
• ピンクは織柄で甘さをほどよく中和 
• ラベンダーはグレー系スーツと好相性

秋冬は、同じ色でもわずかにグレイッシュに振ると季節に馴染みます。

ネイビー・ボルドー・黒の扱い

ネイビーは万能ですが、濃紺無地はビジネス見えしやすいので、サテンの艶や織柄で「結婚式ネクタイらしさ」を足します。ボルドーは夜の披露宴向け。色が強いぶん柄は控えめに。黒は喪を連想しやすいため、ジャカードなど光を含む質感で祝祭感を確保し、白チーフで引き上げると上品です。

時間帯の目安（例）

時間帯	選び方の目安
昼	ネイビーはやや明るめ。ボルドーは避けるのが無難
夜	濃いネイビーやボルドーが活躍。黒は光沢や織柄で

季節別のカラー指針

季節の景色に寄せると写真のまとまりが良くなります。結婚式ネクタイは下のようなトーンが合わせやすいです。

季節	ベース	差し色の例
春	シルバー	サックス、ペールピンク
夏	ライトグレー	ミント、シャンパンゴールド
秋	グレー	ラベンダーグレー、くすみボルドー
冬	濃いめシルバー	ネイビー、ダークシャンパン

結婚式ネクタイの柄の選び方

色と同じくらい、柄のさじ加減も印象を左右します。結婚式ネクタイでは「無地・織柄」「ドット」「ストライプ」「チェック」を軸に、サイズとコントラストで上品さを調整します。

無地・織柄・ストライプ・ドット・チェック

• 無地：最もフォーマル。素材の質と結び目で差が出る 
• 織柄（ジャカード）：陰影が出て上品。結婚式ネクタイの定番 
• ドット：ピンドットなど極小なら上品。大きいとポップに寄る 
• ストライプ：細くトーン差が小さいものは可。太いレジメンタルはビジネス見えに注意 
• チェック：グレンチェックなど、織りで表現された控えめなものは可

結婚式では、まず無地か織柄が安全。柄を使うときはコントラストを抑えた繊細なものを選ぶと失敗しにくいです。

柄のサイズ感と写真映え

写真で効くのは「細かさ」と「コントラスト」です。強いコントラストは主張が強くなり、細かすぎるとモアレが出る場合もあります。顔から30cm圏内の情報量は控えめにして、織柄の陰影で上品さを作るのが結婚式ネクタイのコツです。 

和の式場・和装ゲストとの相性

神社挙式や和の会場では、無地や織柄の結婚式ネクタイが最も馴染みます。色はシルバー～ライトグレーが好相性。ポケットチーフは白、靴とベルトは黒でまとめると、静かな雰囲気の中でも上品に映ります。

シーン別おすすめコーデ例

立場・時間帯・季節の組み合わせで、結婚式ネクタイの最適解は変わります。数値や色名まで具体的にイメージできるよう整理しました。

新郎・主賓・親族のフォーマルコーデ

• 新郎：白またはシルバーの無地サテン、白チーフTVフォールド、濃紺～ミッドナイトのスリーピース 
• 父親・主賓：シルバーの織柄ジャカード、白シャツ、チャコールスーツ、黒ストレートチップ 
• 親族：ライトグレーの無地またはピンドット、白チーフ、ダークネイビースーツ

ジュエリーは落ち着いたデザインにし、全体の印象を揃えると品よくまとまります。

友人・同僚参列（昼）

サックスの無地に白シャツとネイビースーツを合わせると、爽やかで写真映えする王道の一体感が出ます。ラベンダーの織柄はグレースーツと好相性で、落ち着きのある華やぎに。シャンパンゴールドの細ドットは紺スーツをやわらかく見せ、会場が明るい昼の雰囲気に合います。

友人・同僚参列（夜・二次会まで）

夜はコントラストを少し強め、質感で華やぎを足すと映えます。

ネクタイ	スーツ	仕上げのポイント
ネイビー濃色の織柄	チャコール	艶のある生地でビジネス感を回避
ボルドー無地サテン	ダークネイビー	柄は控えめ。白チーフで明度を足す
黒ジャカード	ミッドナイト	光沢と織柄で祝祭感を確保

事例で見る失敗と改善

※以下はイメージして頂きやすく作成したフィクションの事例です。 

30代男性が昼の披露宴に、濃紺スーツ×濃紺無地ネクタイで参列。写真では顔まわりが暗く沈み、ビジネス見えしてしまいました。シルバーの結婚式ネクタイに替えて白チーフを追加したところ、反射で顔色が明るくなり、清潔感がはっきり伝わる仕上がりに改善しました。

小物・シャツ・スーツとの合わせ方

結婚式ネクタイは単体では完成しません。シャツ、チーフ、タイバー、ベスト、靴まで含めて「上品・清潔・統一感」を作ります。

シャツの色・襟型の選び方

シャツは白無地が基本です。ブロードやドビーなど織りで表情がある生地は、結婚式ネクタイの艶を引き立てます。襟はレギュラーかワイドスプレッド。ボタンダウンはカジュアルなので避けます。袖口はシングルで問題ありませんが、ダブルカフスにすると少しドレス感が高まります。襟と結び目の隙間を作らず、ディンプルを深めに入れると端正に見えます。

ポケットチーフとタイバーのバランス

• ポケットチーフ：白リネンのTVフォールドが最適解。ネクタイより目立たせない 
• タイバー：なくても可。使うならシンプルなシルバーを胸の中心よりやや下に

結婚式ネクタイとチーフを完全に同素材・同色で揃えるとやり過ぎ感が出ることがあります。白チーフを基軸にすれば十分です。

ベストやスリーピースの活用

スリーピースは礼装感を高め、結婚式ネクタイが立体的に見えます。ベストは共生地かグレー系のトーン違いがまとまりやすい選択。Vゾーンが狭くなるぶん、ネクタイは無地〜細かな織柄にすると落ち着きます。

靴・ベルト・ソックスまで

靴は黒の内羽根ストレートチップが基本。ベルトも黒で統一します。ソックスはスーツの色に合わせ、肌が見えない長さに。細部の清潔さが、結婚式ネクタイの上品さを底上げします。

よくある質問（Q&A）

黒ネクタイは絶対NGですか？

絶対ではありませんが、結婚式ネクタイとしては喪を連想させない工夫が必要です。織柄や光沢のある黒を選び、白チーフやシルバー系小物で祝祭感を補いましょう。昼は避け、夜に限定すると安心です。

ニットタイは使えますか？

基本的には避けます。カジュアル見えしやすく、披露宴より二次会単独など略礼装寄りの場での選択肢です。結婚式ネクタイにはシルクのサテンやジャカードが適します。

ストライプはビジネスっぽくなりませんか？

太いレジメンタルはビジネス見えします。結婚式ネクタイで使うなら、色差が小さく細いストライプ、できれば織りで表現されたものを選ぶと上品です。

パステルが似合わない気がします

肌色や顔立ちに合わないと感じる場合は、サックスやラベンダーを少しグレー寄りにした「くすみパステル」を試すと馴染みやすいです。難しければ、シルバーの結婚式ネクタイに白チーフで十分華やかに見えます。

蝶ネクタイはOK？

新郎や指定がある場合はOKです。ゲストは原則ネクタイが無難。どうしても蝶ネクタイにするなら、黒ではなくシルバーやグレー系の落ち着いたものを。

まとめ

結婚式ネクタイの軸は、主役を引き立てる控えめな華やかさです。昼はシルバーやライトグレーを中心に、夜はネイビーやボルドーも視野に入れます。パステルは友人参列や春夏に効果的で、素材はシルクを選ぶと礼装感が保てます。柄は無地か織柄を基本に、ドットやストライプは小さくコントラスト控えめに。シャツは白、チーフは白のTVフォールド、靴は黒の内羽根ストレートチップでまとめれば、清潔感と上品さが整います。迷ったら「シルバー無地＋白シャツ＋白チーフ」。この基準を押さえれば、どの会場でも自信を持って当日を迎えられます。