結婚式招待状へのメッセージ文例集｜感謝と祝福が伝わる一言例

結婚式の招待状に返信する時、何を書けば丁寧であたたかく伝わるのか悩みがちです。相手との関係や形式、手書きの作法まで気になると手が止まります。 

こんな悩みはありませんか？

• 友人・上司・親族で言葉遣いの切り替え方が分からない
• 忌み言葉を避けつつ、そっけなくならない一言にしたい
• 欠席でも失礼にならない書き方を知りたい 

本記事では、短くても気持ちが伝わる一言と礼儀を守った表現を、関係性やシーン別に分かりやすく紹介します。文例をそのまま写しても、少しアレンジしても使いやすい構成です。

結婚式メッセージ招待状の基本マナーとは？

招待状の返信に添えるメッセージは短くても、礼意と祝福をはっきり示すことが大切です。出欠の修正や宛名の敬称、句読点の扱いなど、基本を押さえるだけで印象が整います。

まずは縁起を意識する作法が優先されます。句読点は避け、重ね言葉は使わず、忌み言葉は言い換える。この3点を土台に、相手との関係に合う丁寧さに整えましょう。次の章で、実際の書き方と迷いやすい点を確認します。

返信の書き方と敬語・表記の基本

宛名・敬称・消し方のルール

• 宛名の「行」を二重線で消し「様」に書き換える 
• 自分側の「御住所」「御芳名」などの「御」「芳」を二重線で消す 
• 出欠欄は不要部分を斜線で消し、必要部分を残す 
• 日付や氏名は楷書で、崩し字は避ける

迷ったら先に線で整え、最後に一言を書く流れにするとミスが減ります。

句読点・重ね言葉・忌み言葉

句読点は「区切れ」を連想させるため、慶事では省くのが一般的です。改行と空白で読みやすく調整しましょう。 

重ね言葉（度々、重ね重ね、くれぐれも）は不幸や離別を連想させるため避けます。忌み言葉（切る、別れる、終わる、滅ぶ、忙しい、病む）は別表現に言い換えましょう。

NGワード	言い換え例
切る、切れる	結ぶ、ご縁
別れる	末永く
終わる	これからも
失う、去る	お迎えする、ご一緒に
忙しい	おいそがしい中
病む、倒れる	お身体を大切に

清書は下書きを横に置き、スペース配分も含めて写すと安心です。次は関係性別の文例です。

関係性別の文例集（友人・上司・親族・欠席）

関係によって敬語や距離感は変わります。ここでは「短く礼儀正しい」かつ「あたたかい」文例を厳選しました。

友人・同級生向けの一言文例

• 出席：このたびはご結婚おめでとうございます お二人の新しい門出に立ち会えることを心から楽しみにしています 
• 出席（カジュアル寄り）：招待してくれてありがとう 晴れの日を一緒にお祝いできるのがとても嬉しいです 当日を心待ちにしています 
• 欠席：ご結婚おめでとうございます せっかくのお招きながらやむを得ない事情で出席かないません お二人の末永い幸せをお祈りしています

友人には親しみと敬意のバランスが大切です。相手の人柄に触れるひと言を足すと気持ちが伝わります。

上司・会社関係者向けの一言文例

• 出席：ご結婚誠におめでとうございます 末永いご多幸とご健勝をお祈り申し上げます 当日は心ばかりではございますがお祝いを申し上げます 
• 欠席：ご結婚を心よりお祝い申し上げます あいにく所用により欠席いたします ご両家の皆様のご多幸をお祈りいたします

上下関係がある相手には、簡潔で格調を意識しましょう。語尾は「いたします」「申し上げます」で統一すると整います。

親族・親戚向けの一言文例

親族には家族らしい温かさと礼儀の両立が鍵です。 

出席なら「ご結婚おめでとうございます ご両家のご縁がますます結ばれますようお祈りいたします 当日お目にかかれるのを楽しみにしています」 

欠席なら「お招きありがとうございます あいにく都合により参列かないません 遠方より心よりお祝い申し上げます」とまとめると上品です。

欠席時の配慮文例（理由をぼかす）

欠席理由は詳しく書かず、お祝いの気持ちを強めに伝えます。 

「このたびはお招きありがとうございます やむを得ない事情により欠席いたします 当日のご盛会をお祈り申し上げます」 

「遠方のためまことに心苦しいのですが欠席いたします 末永いお幸せをお祈りいたします」 

後日あらためてお祝いをお渡しする旨を手紙で添えるのも丁寧です。

シーン別・トーン別の一言例

フォーマルな神前式・ホテル婚向け

• ご結婚誠におめでとうございます 佳き日を迎えられましたこと心よりお慶び申し上げます 当日は失礼なきよう参列いたします 
• ご両家の末永いご繁栄とお二人のご多幸をお祈り申し上げます

格式が高い場では、漢字多めの格調ある語彙が合います。「お慶び」「ご繁栄」は汎用性が高く安心です。

ガーデン・レストランなどカジュアル婚向け

• ご結婚おめでとうございます お二人らしい温かな一日になりますよう心からお祈りしています 
• お招きありがとうございます 当日お会いできるのを楽しみにしています

礼儀は保ちつつ、やわらかな言葉選びで温度感を出しましょう。

二次会のみ・挙式は欠席の場合

状況に応じて「参列できないお詫び」と「お祝い」をセットにします。 

「二次会にお招きいただきありがとうございます 心からお祝い申し上げます 当日を楽しみにしています」 

「挙式には伺えず恐縮ですが皆さまの晴れの日のご盛会をお祈りいたします」

NGワード・重ね言葉・よくある失敗と回避法

忌み言葉・重ね言葉の代表と覚え方

• 切る系（切れる、断つ）→ 結ぶ、つながり 
• 終わり系（終わる、破れる）→ これから、歩み 
• 重ね言葉（度々、くれぐれも、しばしば）→ 省くか別表現に置換

「切・終・重」を避ける、と覚えると実用的です。

句読点・記号・略語の使い過ぎ

• ！や絵文字、顔文字は避ける 
• 句読点は基本使わず改行で整える 
• 英文略語は日本語表現に置き換える

招待状は正式な文書です。読みやすさは改行で調整しましょう。

手書きインク・修正のNG

消えるインクは避け、修正テープも使わずに書き直すのが原則です。濃い黒インクの万年筆やボールペンが無難で、清潔感と読みやすさが第一印象を決めます。

英語・二言語の返信一言例

英語での基本フレーズ

• Congratulations on your wedding. Wishing you a lifetime of happiness. 
• Thank you for inviting me. I’m honored to celebrate your special day.

英語では句読点は使用して問題ありません。日本語と併記する場合は、上段に日本語、下段に英語を置くと読みやすくなります。

日英併記の例

• ご結婚おめでとうございます 末永いお幸せをお祈りいたします 

  Congratulations on your wedding. Wishing you everlasting happiness.

海外在住の親族やゲストが多い場合、短い英語の一言は心遣いとして喜ばれます。

投函期限・オンライン返信と手書きのコツ

投函の目安とスケジュール

• 招待状が届いてから1週間以内が目安 
• 出欠が決まっていれば当日または翌日に投函が理想 
• 欠席も早めに返し、別途お祝いの意向を伝える

「早い＝好印象」。席次や料理手配への配慮が伝わります。

手書きの見た目を整えるコツ

• 3行以内の短文に収め、行頭をそろえる 
• 楷書で大きめに、字間はやや広め 
• 最後の一行は少しスペースを空けて余韻を出す

読みやすい文字は最大のマナーです。

オンライン返信フォームの一言

フォームでも句読点は不要です。改行できない場合は短い文を続けて読みやすさを保ちます。 

例「ご結婚おめでとうございます 当日お目にかかれるのを楽しみにしています」 

例「このたびはお招きありがとうございます ご盛会をお祈り申し上げます」

返信はがきのケーススタディ

事例で学ぶ書き方（フィクションの事例）

• 友人宛 

「ご結婚おめでとうございます 新しい日々が笑顔で満ちますように 当日お会いできるのを楽しみにしています」 

ポイント：人柄に触れるなら「優しいお二人らしい一日になりますように」を短く添える。

• 上司宛 

「ご結婚誠におめでとうございます 末永いご多幸とご健勝をお祈り申し上げます」 

ポイント：語尾を「申し上げます」で統一し、格調を保つ。

• 欠席（親族） 

「お招きありがとうございます あいにく参列かないませんが遠くより心よりお祝い申し上げます」 

ポイント：理由は詳述せず、お祝いを強めに。

よくある質問（FAQ）

句読点は絶対にNG？

絶対ではありませんが、慶事では使わないのが一般的です。迷ったら改行で整えましょう。

イラストやシールは？

カジュアル婚や友人宛なら控えめに可。ただし上司や目上には不向きです。

名前の宛先を間違えたら？

修正テープは使わず、書き直しが原則です。難しい場合は丁寧なメモで事情を伝えます。

欠席時のご祝儀や贈り物は？

会費制でない披露宴なら、現金書留やカタログギフト等を事前に。目安は友人で5,000～10,000円程度ですが、地域や関係性で調整しましょう。

親しい友人にだけ内輪ネタを書いてもいい？

短く上品にとどめましょう。主語は祝福にして、分かりにくい内輪表現は控えます。

まとめ

結婚式メッセージの返信で大切なのは、礼儀と温かさの両立です。句読点は避け、忌み言葉や重ね言葉は言い換えながら、相手に合う丁寧さで短くまとめると上品に仕上がります。友人には親しみと敬意、上司には簡潔で格調、親族には家族らしい温もりを。欠席でも早めに返し、お祝いの気持ちを強めに伝えるのが礼儀です。文字は大きめの楷書で3行以内に。改行で読みやすく整えれば、短くても心はまっすぐ届きます。