婚約指輪

婚約指輪の相場は平均いくらが妥当?20代・30代、年代によって値段は変わるの?

一生の記念になる婚約指輪。婚約指輪を購入した先輩カップルたちはどれくらいの予算で指輪を用意したのでしょうか?20代・30代の婚約指輪の平均購入価格を比較し、それぞれの年代の傾向を詳しく解説しています。さらに婚約指輪を選ぶ際の予算のポイントもご紹介しています。

婚約指輪の平均相場は?

一生に一度のプロポーズ。先輩カップルは、婚約の記念にどんなものを贈ったのでしょうか。

婚約記念品として人気があるのはやっぱり指輪

ゼクシィトレンド調査2021(※1)によると、首都圏で婚約の際に婚約記念品を用意したカップルの割合は76.9%となっています。その中で記念品として指輪を用意した人は89.9%と一番多く、次いでネックレスが6.7%、時計が2.2%、ピアス・イアリングが1.0%となっており、婚約指輪には根強い人気があることが分かります。

婚約指輪の平均相場

婚約記念品として人気が高い婚約指輪ですが、平均相場はいくらくらいなのでしょうか?
ゼクシィトレンド調査2021(※1)によると、首都圏で婚約記念品として指輪を用意した人の中では、掛かった金額が30~40万円未満という人が23.6%と一番多く、次いで20~30万円未満が19.3%、40~50万円未満が15.4%という結果になっています。平均金額は首都圏で38.6万円、全国では35万円です。婚約指輪の金額は給料3ヶ月分などと言われた時代もありましたが、近年では民間事業の全体の平均給与が436万円(※2)であることを踏まえると、おおよそ1ヶ月分のお給料の金額が目安と考えるのが良さそうです。

2人で婚約指輪を購入するカップルも

といった意見も見られるようになりました。しかし、けじめとして用意したいという方や結婚指輪と重ね付けしたいと考える方も多く、やはり一生に一度の記念として婚約指輪は人気があります。男性から女性へ贈るイメージの強い婚約指輪ですが、「二人で一緒に購入する」というカップルも増えてきています。サプライズプロポーズももちろん素敵ですが、二人で一緒にデザインや予算を相談したりすることで、指輪への思いがより深まりそうですね。

 

※1 (株)リクルート ゼクシィトレンド調査2021 首都圏
※2 国税庁 令和元年分民間給与実態統計調査結果

 

20代の婚約指輪の平均購入価格

20代で結婚した先輩カップルはどのくらいの価格の婚約指輪を購入したのでしょうか。

20代の平均購入価格

20代の方はどのくらいの価格帯の婚約指輪を購入しているのかみていきましょう。ゼクシィトレンド調査2021(※1)によると、女性の年齢が24歳以下の方が購入した婚約指輪の平均購入価格は27万6000円、25~29歳の方が購入した婚約指輪の平均購入価格は38万2000円となっています。

20代に人気の高い指輪

20代の方が選ぶ婚約指輪のスタイルの中で、一番人気が高いのが婚約指輪として最もオーソドックスな「ソリティア」です。次いで「メレ」、「パヴェ」が選ばれています。ダイヤモンドのカラット数でみると、0.2~0.4ct未満がリュームゾーンとなっていますが、女性の年齢が24歳以下のカップルでは0.2ct未満の指輪を選ぶ方も多いのが特徴です。

 

30代の婚約指輪の平均購入価格

30代で結婚した先輩カップルはどのくらいの価格の婚約指輪を購入したのでしょうか。

30代前の平均購入価格

続いて30代の方はどのくらいの価格帯の婚約指輪を購入しているのかみていきましょう。ゼクシィトレンド調査2021(※1)によると、女性の年齢が30~34歳の方が購入した婚約指輪の平均購入価格は41万1000円、35歳以上の方が購入した婚約指輪の平均購入価格は41万9000円となっています。

30代に人気の高い指輪

30代の方に人気の高い婚約指輪のスタイルは20代と同じ「ソリティア」ですが、注目したいのは「メレ」の人気もソリティアに負けず劣らず高いという点です。「パヴェ」や「エタニティ」の人気も高く、30代の方はオーソドックスなスタイルにこだわらず、自分のスタイルに合ったデザインを選ばれる方が多いようです。ダイヤモンドのカラット数でみると、こちらも20代と同じく0.2~0.4ct未満がリュームゾーンとなっています。

 

※1 (株)リクルート ゼクシィトレンド調査2021 首都圏

 

婚約指輪の予算の決め方

婚約指輪の予算はどのように決めたのでしょうか。

ダイヤモンドで決める

婚約指輪の主役とも言えるダイヤモンド。カラット数や色、透明度など、ダイヤモンドの質に注目して婚約指輪の予算を決める際のポイントについてご紹介していきます。
ダイヤモンドの品質を知る目安として、「4C」という指標があります。4Cとは、重さ(Carat(カラット))、色(Color(カラー))、透明度(Clarity(クラリティ))、研磨(Cut(カット))の4つのCのこと。

重さ(Carat(カラット))

カラット数はダイヤモンドの大きさを表す単位だと思われがちですが、実は重さを表す単位です。1ct=0.2gで、ダイヤモンドは重さに比例して石の直径も増えるため、カラット数はサイズの目安としても用いられています。一般的なダイヤモンドのカットであるラウンドブリリアントカットでは、石の直径を見ればおおよそのカラット数を知ることができます。
0.1ctのダイヤモンドの直径が約3.0㎜。カラット数が0.1増えるごとに0.6㎜~0.8㎜ずつ直径の大きさも大きくなっていきます。婚約指輪として人気が高いのは0.2~0.4ctのダイヤモンドなので、3.8㎜~4.8㎜くらいの大きさのダイヤモンドが付いた指輪を選ぶ方が多いということになります。

色(Color(カラー))

ダイヤモンドは無色に近いほど価値が高いとされています。反対に黄色味を帯びたものは評価が下がります。ただしブルーやピンクなど、カラーダイヤモンドと呼ばれる石は希少価値が高く評価されることも。色評価はD~Zまでの23段階のアルファベットで表記され、Dが最も無色に近く、Zが最も色味を帯びた色をしています。

透明度(Clarity(クラリティ))

ダイヤモンドの透明度は、石の内包物と疵の大きさや数、位置によって評価されます。最も価値が高いのが内外部無欠点の「FL」、次いで内部無欠点の「IF」、ごくごくわずかな内包物を含む「VVS1」、「VVS2」が続き、「VS1」、「VS2」、「SI1」、「SI2」、「I1」、「I2」、「I3」の順に11段階で評価されます。

研磨(Cut(カット))

カットは人の手による工程ながら、ダイヤモンドの輝きや煌めきに大きく関わる重要な部分。婚約指輪として一般的なラウンドブリリアントカットはダイヤモンドに入った光を最も効率よく反射させる形として考案されました。このカットによるダイヤモンドのプロポーションと、対称性・研磨などの仕上げによって評価基準が定められており、最高位が「3EX H&C」、以下「H&C EX」、「3EX」、「EXCELLENT(EX)」、「VERY GOOD(VG)」「GOOD(G)」「FAIR(F)」「POOR(P)」の順に8段階で評価されます。

これらの4Cと呼ばれる要素を基準に、お二人の希望に合わせてダイヤモンドを選ぶと良いでしょう。例えば、「予算はなるべく抑えたいけれどカラット数は大きなものを選びたい!」という方は色や透明度で妥協するなど、4Cのバランスを考えながらダイヤモンドを選ぶのがポイントです。

指輪の素材で決める

続いて、指輪の素材に注目して予算を決める際のポイントについてご紹介していきます。婚約指輪のオーソドックスな素材としては「プラチナ」と「ゴールド」が挙げられます。それぞれの特徴や人気の理由についてみていきましょう。

プラチナ

白色を帯びた色合いのプラチナは、レアメタルと呼ばれる希少性の高い金属のひとつです。原鉱石1トンから採取されるプラチナの量はたったの3gほど。さらにプラチナ地金になるまでの精錬時間も長いため、必然的に希少価値が高くなります。その希少価値の高さに加えて銀白色の見た目も美しく、宝石の魅力を最大限に引き出すことからダイヤモンドの最高のパートナーとも呼ばれています。さらに変色・変質しにくい特徴を持っているため、婚約指輪や結婚指輪として大変人気が高い素材です。プラチナは柔らかく加工がしやすいことからデザインが豊富なうえ、ダイヤモンドをしっかり留めることができるのもメリットのひとつ。プラチナの純度は大きく分けてPt999、Pt950、Pt900、Pt850で表示され、数字が大きいほど純度が高くなります。日本国内では、ジュエリーに使われるプラチナの純度としてはPt900~950がポピュラーとなっています。

ゴールド

婚約指輪と言えばプラチナをイメージされる方も多いかもしれませんが、最近ではゴールドの婚約指輪も人気が高まってきています。華やかな雰囲気を持つゴールドは日本人に多いオークル系の肌によく馴染み、カジュアルなシーンにもフォーマルなシーンにもぴったり。
ゴールドの純度は、純度100%のK24、75%のK18、58%のK14などがあります。ゴールドの特徴は純度が高いほど軟らかいという点。そのため、一般的にK24は婚約指輪や結婚指輪には適さないとされています。ゴールド以外の成分が適度に含まれていて強度があり、変色の可能性も少ないK18が婚約指輪や結婚指輪にはおすすめです。同じゴールドでも、定番のイエローゴールドなら華やかに、ピンクゴールドはフェミニンな印象にと、色合いも豊富です。
プラチナの指輪を購入したいけれど予算が足りない、という方にはホワイトゴールドがおすすめ。プラチナに近い色合いを持っていながらプラチナより価格が抑えられるうえ、強度も高いのが特徴です。

デザインで決める

ソリティア

婚約指輪の王道スタイルと言われるソリティアは、リングの中央に一粒のダイヤモンドを配置したデザインの指輪です。婚約指輪と聞いたらこのスタイルを思い浮かべる方が多いかもしれません。シンプルなスタイルながら、最もダイヤモンドの魅力を引き立てるデザインのため、「ダイヤモンドの質にこだわりたい」という方におすすめの婚約指輪となっています。

メレ

メレは、中央に配置されたダイヤモンドの周囲に、メレダイヤモンドが施されたスタイルの指輪です。婚約指輪としてソリティアに負けず劣らず人気が高く、手元の華やかさを演出してくれるのが特徴です。メレダイヤモンドの散りばめ方によって印象が変わるため、「オリジナリティを出したい」という方にもおすすめの婚約指輪です。

パヴェ

パヴェとは、フランス語で「石畳」という意味を表し、その名の通りメレダイヤモンドが石畳のようにリングに敷き詰められた指輪のことを言います。メレダイヤモンドのみのタイプと中央に大きなダイヤモンドが施されたタイプのものがあります。どの角度から見ても輝く指輪はゴージャスかつ優美。「他の人とは少し違う婚約指輪を選びたい」という方におすすめの婚約指輪です。

エタニティ

エタニティとは、英語で「永遠」という意味を表し、同サイズ、同カットのダイヤモンドがリングをぐるりと囲むように施された指輪のことを言います。エタニティリングは「永遠の愛」の象徴として結婚記念日などにパートナーに贈るのが定番でしたが、婚約指輪としても選ばれることが増えてきています。結婚指輪とのスタイリングもしやすいため、「婚約指輪を普段から身に付けたい」とお考えの方におすすめの婚約指輪です。

 

二人にぴったりの指輪を見つけよう

婚約指輪の相場についてご紹介しました。ひと昔前に比べて婚約指輪の予算は少なくなっている傾向ですが、大きな金額の買い物であることには違いありません。ダイヤモンドの質にこだわりたい、好きなデザインがあるなど、まずは外せないポイントを見極め、予算とのバランスを考えながら指輪のイメージをしっかりと固めることが大切です。ぜひお二人にぴったりの婚約指輪を見つけてくださいね。