婚約指輪2025/2/28
婚約指輪をなぜ贈る? こめられた本来の意味とは
婚約指輪はプロポーズの象徴として広く認識されていますが、「なぜ贈るのか?」と疑問に思ったことはありませんか? 愛を誓う儀式としての意味はもちろん、文化的な背景や社会的な価値観にも深く根ざしています。プロポーズの象徴としての役割も大きいでしょう。
一方で、「婚約指輪は本当に必要なのか?」と考えるカップルも増えており、近年では価値観の多様化が進んでいます。伝統を大切にしたい人もいれば、婚約指輪の代わりに別の形で愛を誓うことを選ぶ人もいます。
この記事では、婚約指輪を贈る本来の意味や歴史を解説し、現代の価値観の変化についても触れていきます。「なぜ婚約指輪を贈るのか?」という疑問に対する答えを、多角的な視点から探ってみましょう。
なぜ左手の薬指にはめるのか?
「婚約指輪は左手の薬指に着ける」という習慣には、「愛の静脈(Vena Amoris)」という考え方が影響しています。この説は古代ローマ時代に広まったとされ、左手の薬指には心臓へ直接つながる静脈が流れていると信じられていました。
ただし、この説の起源については諸説あり、一部では古代エジプトまで遡るとも言われています。しかし、現在の研究では実際に心臓へ直結する静脈は存在しないことが証明されており、これはあくまでロマンチックな言い伝えとして受け継がれています。
この考え方は中世ヨーロッパでさらに広まり、結婚の象徴として定着しました。今日でも多くの国で左手の薬指に婚約指輪や結婚指輪をつける伝統が続いています。
婚約指輪は長い歴史を持ち、伝統的には愛の証とされてきました。しかし、時代とともに価値観も変化しています。近年では、「婚約指輪は必ずしも必要ではない」という考え方が広がり、多様な選択肢が生まれています。
婚約指輪は必要?現代の価値観とトレンド

伝統的に婚約指輪は結婚の約束を形にするものと考えられてきましたが、現代では「必ずしも必要ではない」という考え方も広がっています。ライフスタイルや価値観の変化により、婚約指輪の位置づけも多様化してきました。
婚約指輪を贈るカップルの割合は?
近年では、婚約指輪を贈るかどうかについて、カップルの意識が変化しています。日本では多くのカップルが婚約指輪を選んでいますが、欧米諸国では婚約指輪を省略するケースも増えてきています。
また、経済的な理由や実用性を重視するカップルの間では、指輪にこだわらず別の形で愛を誓う選択肢も広がっています。
婚約指輪を贈らない選択もアリ?
以下のような理由から、婚約指輪を贈らないカップルも増えています。
- 1. 実用性を重視 – 婚約指輪は日常的に使いにくいため、ネックレスや時計など実用的なアイテムを選ぶケースも。
- 2. 価値観の変化 – 「婚約指輪よりも、結婚後の生活にお金を使いたい」という考えが広まっている。
- 3. シンプルなライフスタイル – ミニマリスト志向のカップルは、婚約指輪を持たず体験や旅行に投資することを選ぶ。
婚約指輪の新しいトレンド
婚約指輪を贈る文化が変化する中で、以下のような新しいトレンドも注目されています。
- ペアリングの交換 – 婚約指輪ではなく、婚約時に二人でおそろいの指輪を購入するスタイルが人気。
- 婚約ネックレス・ブレスレット – 指輪の代わりにジュエリーとして贈るカップルも増えている。
- エシカルジュエリー – 環境に配慮したサステナブルな指輪を選ぶ動きも広がっている。
婚約指輪の代わりに選ばれるものは?
婚約指輪の代わりとして、次のようなアイテムを贈るカップルもいます。
- 婚約時計 – 実用性が高く、長く使える記念品として人気。
- 記念のジュエリー – ネックレスやブレスレットなど、日常使いしやすいアイテム。
- 体験型ギフト – 思い出に残る旅行や特別な体験をプレゼント。
婚約指輪の代わりとなるアイテムを選ぶ際は、お互いの価値観や生活スタイル、将来の計画などをよく話し合うことが大切です。プロポーズの準備の段階で、二人にとって最適な選択を見つけましょう。
婚約指輪の習慣は、国や文化によって大きく異なります。日本では婚約指輪は一般的ですが、海外では指輪の代わりに異なる形の愛の証を選ぶ国もあります。ここでは、世界の婚約指輪事情を紹介します。
婚約指輪の国別の違い
婚約指輪は世界中で愛されている文化ですが、その意味やスタイル、習慣は国によって異なります。日本ではダイヤモンドの婚約指輪が主流ですが、海外では婚約の形も多様です。ここでは、主要な国々の婚約指輪の違いについて紹介します。
アメリカ:プロポーズ時に指輪を贈る文化
アメリカでは、婚約指輪は男性がプロポーズ時に女性へ贈るのが一般的です。ダイヤモンドを使用したソリティアリング(1粒ダイヤのデザイン)が最も人気があります。
- 婚約指輪の相場は月収の約2~3か月分が目安とされる
- プラチナやホワイトゴールドが人気
- プロポーズ時にサプライズで指輪を贈ることが多い
ヨーロッパ:二人で選ぶ婚約指輪
ヨーロッパでは、アメリカとは異なりカップルで一緒に婚約指輪を選ぶ文化が一般的です。シンプルなデザインやエシカルジュエリーを選ぶ傾向があります。
- プロポーズ後に二人で指輪を選ぶスタイル
- プラチナよりもイエローゴールドが人気
- 環境に配慮したエシカルジュエリーが選ばれる傾向
北欧:男女ともに婚約指輪をつける
スウェーデンやノルウェーでは婚約指輪を男女ともに身につける習慣があります。結婚指輪とデザインが似ているシンプルなリングを選ぶことが多く、宝石を使わないリングが主流です。
- シンプルなゴールドやシルバーの指輪が主流
- 男性も婚約指輪をつける文化
- 結婚後に婚約指輪と結婚指輪を重ね付けする人もいる
中国:ダイヤモンドの人気が上昇中
中国では、以前は婚約指輪の文化はあまり根付いていませんでしたが、近年では西洋の影響を受けてダイヤモンドの指輪を贈る文化が広まりつつあります。
- 富裕層を中心に高級なダイヤモンドリングが人気
- 婚約指輪よりも結婚指輪に重点を置く傾向
- プロポーズ時に指輪を贈るケースも増えている
インド:金の指輪が主流
インドでは、婚約指輪にはゴールドリングを選ぶことが多いです。これは、金が富や繁栄を象徴するためです。また、ダイヤモンドよりもカラーストーン(ルビーやエメラルド)が好まれる傾向にあります。
- ゴールドの婚約指輪が一般的
- ダイヤモンドよりもカラーストーンが人気
- 地域や宗教によって婚約の儀式が異なる
日本:サプライズプロポーズと指輪の選び方
日本では、婚約指輪は男性がサプライズで用意することが多いですが、最近では二人で選ぶスタイルも増えています。
- ダイヤモンドの指輪が主流
- 「給料の3か月分」という相場観は薄れつつある
- 結婚指輪とのセットリングを選ぶ人も増えている
まとめ&婚約指輪を選ぶ際のポイント

婚約指輪は愛の象徴として長く受け継がれてきましたが、現代ではその形や価値観も多様化しています。「必ず贈らなければならない」という考え方から、お互いに合った形を選ぶことが重視されるようになっています。
婚約指輪を選ぶ際のポイント
婚約指輪を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することで、二人にとって最適な選択ができます。
- 1. 価値観をすり合わせる – 婚約指輪が二人にとってどのような意味を持つのか、話し合うことが大切です。
- 2. 実用性を考慮する – 指輪を日常的に着けるのか、それとも特別な時にだけ使うのかを考え、デザインや素材を選びましょう。
- 3. 予算を決める – 婚約指輪の価格帯は幅広いため、無理のない範囲で選ぶことが重要です。
- 4. 代替案も検討する – 指輪にこだわらず、ネックレスや時計など、二人にとって意味のあるアイテムを選ぶのも良いでしょう。
- 5. 長く愛用できるデザインを選ぶ – 時代や流行に左右されないシンプルなデザインは、長く使える魅力があります。
婚約指輪は「必要」ではなく「選べる」もの
伝統的な価値観の中で婚約指輪は特別な存在でしたが、現代ではカップルごとに最適な形を選ぶことが重要になっています。指輪を贈るかどうか、どんなスタイルにするかは二人の価値観を尊重して決めることが大切です。
また、婚約指輪の文化は国や地域によって大きく異なりますが、どの国でも共通しているのは「相手への想いを形にする」という点です。どんな選択をするにせよ、最も大切なのはお互いにとって納得のいく形を見つけることではないでしょうか。
婚約指輪に関する選択肢は増えています。婚約準備のステップと指輪の選び方を進める際には、ぜひ二人でじっくり話し合ってみてください。
この記事の監修者

神島 涼子 / 販売促進課 課長
2000年に新卒として入社。「4℃」の店舗スタッフ・店長の経験を経て2008年に販売促進部へ異動。広告、販売促進、広報などのマーケティング、プロモーション、ブランディング、デジタル関連プロジェクトに従事。2019年より現職。
私達が目指すのは「100 年」の時間を超えて、皆様に愛されつづけるブランドであること。そのためには現状に満足することなく、商品の情熱と責任とともに、お客様にときめきをお届けしたいと思っております。
4℃のブライダルジュエリーが身に着ける方の、心を豊かにする存在になりますように。

婚約指輪や結婚指輪について
お気軽に
コンシェルジュへご相談ください。
店舗なら実際にご試着いただけます。