婚約指輪

婚約指輪をなぜ贈る? こめられた本来の意味とは

婚約指輪をなぜ贈る? こめられた本来の意味とは

なぜ結婚指輪を贈り合う前に婚約指輪を贈るのかと不思議に思われたことはありませんか? 実は婚約指輪の由来には、深い歴史があるのです。

 

今回は、婚約指輪にダイヤモンドが選ばれるようになった理由をはじめ、結婚指輪との違い、左手の薬指に着けるようになった理由など、婚約指輪に関わる様々な意味を紐解いていきます。婚約指輪が本来持つ意味を知り、婚約指輪をお求めになる際の参考にお役立てください。

婚約指輪の由来と意味

婚約指輪の由来と意味 婚約指輪の由来と意味

婚約指輪の起源はエジプト時代の象形文字にみられます。円のかたちは永遠に途切れないものの象徴で、当時は結婚を意味していました。そのことから始まり、古代ローマでは何かの約束をしたことを鉄の輪を指に着けて証明していました。これが徐々に結婚指輪や婚約指輪として定着していったと考えられています。

 

現在の婚約指輪(エンゲージリング)には大きく分けて3つの意味があります。

 

【婚約の約束をかたちとして示す証】

婚約はあくまでも約束であり、婚姻届のように明確な取り交わしはしていません。婚約指輪があると、ふたりが永遠の愛を誓ったことを周囲へ明らかにできます。

 

【ふたりの気持ちや愛、決意の象徴】

普段一緒にいるカップルでも、婚約指輪があると自分たちは結婚するんだという気持ちが高まります。ふとした時に結婚への決意を思い起こすきっかけとなるでしょう。

 

【ふたりの一生の財産】

ダイヤモンドの婚約指輪はふたりの共有の財産として、子どもや孫に受け継いでいくことができます。実際に恋人への婚約指輪として、親から譲り受けた指輪を贈ったという方もいらっしゃいます。

婚約指輪にダイヤモンドの指輪が選ばれるワケ

婚約指輪にダイヤモンドの指輪が選ばれるワケ 婚約指輪にダイヤモンドの指輪が選ばれるワケ

指輪は中世に入るとルビーやサファイアなどの宝石が使われるようになりました。ダイヤモンドの指輪が贈られるようになったのは、15世紀にローマ皇帝マクシミリアン1世が公女マリーにダイヤモンドを贈ったことにあやかったものとされています。

日本では戦後に西洋の文化が一般的になった頃から、ダイヤモンドの婚約指輪を贈ることが定番になりました。

 

ダイヤモンドは宝石のなかで最も丈夫で傷つきにくい素材です。ダイヤモンドの婚約指輪には、ふたりの愛がいつまでも傷つかず永遠に続きますようにという願いがこめられています。

結婚指輪との違い

結婚指輪と婚約指輪では、贈り方や身につける理由、相場などが異なります。

 

婚約指輪は一般的に男性から女性へプロポーズの証として贈られるものであるのに対し、結婚指輪はカップルがふたりで購入し、結婚式で交換しあうものです。そのため、婚約指輪を身に着けることは、自分が婚約中でこれから結婚する予定があることを示します。一方、結婚指輪は自分が既に結婚しているという証になります。

 

婚約指輪の相場価格は約20~30万円前後ですが、結婚指輪はふたり合わせて20~30万円前後とされています。婚約指輪はダイヤモンドをあしらうことも多く、結婚指輪に比べるとより高価になる傾向があります。

 

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左手の薬指に着けるのはどうして?

結婚指輪を左手に着けることにはどのような意味があるのでしょうか。右利きの方からすると、利き手ではない左手に着けているのは邪魔になりにくく合理的ともいえますが、理由はそれだけではありません。

 

元々の由来は古代ギリシャの時代にまでさかのぼります。古くからギリシャでは「左手の薬指には心が宿る心臓へとつながる太い血管がある」と考えられており、このことから左手の薬指に指輪をはめるようになりました。

 

なお、右手薬指には「精神的な安定・恋愛成就」、左手の薬指には「愛の絆を深める・願いを実現する」というジンクスがあります。そのため、以前は婚約指輪を右手の薬指に着けるのが一般的でしたが、最近は婚約指輪も左手の薬指に着ける方が増えてきています。ただし挙式の際は指輪の交換があるので、婚約指輪は右手の薬指に着けておくと良いでしょう。

 

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重ね着けにはどんな意味がこめられているのか

結婚指輪と婚約指輪を重ね着けしている方もいらっしゃいます。ファッションジュエリーで指輪を重ねていた方などは、指輪は重ねて着けるのが当たり前になっているかもしれません。また、なかにはせっかく結婚指輪も婚約指輪も持っているのだから婚約指輪をしまい込んで使わないのではなく、ふたつとも身に着けておこうといった考えの方もいらっしゃるでしょう。

 

本来、結婚指輪と婚約指輪の重ね着けには、意味がこめられています。

結婚指輪は永遠の愛を誓った証であり、いつまでも離れずにいて欲しいという願いがこめられています。結婚指輪を着けるようになったあとは、今まで右手に着けていた婚約指輪を左手に移し、結婚指輪をしっかりと留めておくために結婚指輪の上から婚約指輪を重ねているのです。

 

つまり、結婚指輪と婚約指輪を重ね着けする場合には、結婚指輪が下、婚約指輪が上にくるように着けていただくのが正式な順番なのです。

同じブランドで統一すると、重ね着けすることで完成する美しさが楽しめます。昨今は、婚約指輪と結婚指輪のセットでデザインされた指輪も人気があります。

 

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結婚指輪と婚約指輪の重ねづけを楽しめる4℃のセットリング
薬指で輝くふたつのリングに幸せを感じて

意味を理解して婚約指輪選びに役立てよう

婚約指輪は結婚を控えたふたりの愛を証明するものです。ふたりの結婚への意思をかたどったものであり、共通の財産として価値のあるものでもあります。ダイヤモンドをあしらった婚約指輪は、あせることのない美しさで、永遠の愛をかたち作ってくれます。

婚約指輪が本来持つ意味を理解されてから婚約指輪を身に着けると、指輪がよりいっそう身近で大切な存在となることでしょう。

 

婚約指輪

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選び抜いた高品質のダイヤモンドの輝きが、
最大限引き立つデザインを追求したエンゲージリング。

 

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