結婚準備2025/12/26
結婚式スーツの正しい選び方|男女別シーン別マナーを徹底解説

結婚式に招待されたけれど、何を着れば正解か迷っていませんか。
例えば、こんな不安がありませんか?
- 友人同僚親族でどこまでフォーマルにすべきか分からない
- 黒スーツやパンツスーツなどの可否や小物の正解が曖昧
- 季節や昼夜に合わせた素材や色の選び方が知りたい
本記事では、男女別とシーン別に、結婚式スーツの選び方とマナーをやさしく整理。清潔感と上品さを軸に、外さないのに自分らしい装いがつくれます。準備の段取りや予算の目安まで、今日から使える実用情報だけをまとめました。
結婚式スーツの基本マナーとは?
結婚式の装いは、祝う気持ちがきちんと伝わるかが最優先です。ドレスコード、避けるべきアイテム、季節や時間帯の考え方、立場ごとのフォーマル度を押さえておけば迷いません。
ドレスコードの種類とフォーマル度
一般的な挙式や披露宴は、招待状に記載がなくても「セミフォーマル」が基本ラインです。
- フォーマル(モストフォーマル)
新郎新婦や主賓、親族代表など。モーニングやタキシード、黒の共布スーツに準ずる装い。女性はアフタヌーンドレスやドレススーツ。
- セミフォーマル
多くのゲストが該当。男性はダークスーツ。女性はセットアップやドレススーツ、膝下丈のワンピースやパンツドレスも可。
- インフォーマル
二次会やカジュアルウェディング。ジャケット+パンツの組み合わせや軽やかな素材もOK。
NG例と注意点(男女共通)
- 白一色や全身が真っ白に見える配色は避ける(花嫁の白に配慮)
- 過度な露出、透け感、強い光沢や派手柄は控える
- アニマル柄、ファー、毛足の立つ皮素材は避ける
- サンダル、スニーカー、ブーツ、つま先が見える靴はNG
- 強い香水は上品さを損なう
地域や宗教、会場の格式で基準が変わるため、招待状や会場の雰囲気、開始時刻の確認が大切です。
季節と時間帯の考え方
- 昼の挙式披露宴
控えめな光沢。ネイビーやチャコールなど落ち着いた色が安心。女性はパール中心が無難。
- 夜の披露宴
やや光沢のあるタイやサテン小物で少し華やかに。女性は濃色やメタリック小物が映える。
- 季節
春夏はウールトロピカルやモヘア混、秋冬はウーステッドやフランネル。女性はシフォンやジョーゼット(春夏)、ツイルや厚手ジョーゼット(秋冬)などが快適。
招待側と参列側の違い
新郎新婦の親族や主賓は、他ゲストよりフォーマル度を一段上げます。友人や同僚はセミフォーマルを基準に、会場の格式で微調整しましょう。
男性の結婚式スーツの選び方
男性は、色生地シルエット小物のバランスで完成度が決まります。ダークスーツを軸に、清潔感とさりげない華やかさを足すのが王道です。
色と生地の選び方
ベースはネイビー、ミッドナイト、チャコールの無地か控えめなシャドーストライプが安心。黒のビジネススーツは喪服見えしやすいので、光沢のあるタイやチーフで慶事感を補いましょう。生地はオールシーズンなら梳毛ウール、夏はトロピカルやモヘア混、冬はフランネルで季節感を。
- ネイビー:誰にでも合い、写真映えが良い
- チャコール:落ち着きと信頼感
- ブラック:小物と生地の艶で慶事仕様に
デザインとシルエット
扱いやすいのはシングル2ボタン。ピークドラペルは華やか、ノッチは万能。スラックスはノータック〜ワンタックで腰回りにゆとりを。肩幅袖丈裾丈の微調整だけでも、見え方が大きく変わります。
- ジャケット丈:ヒップの中ほど
- 袖丈:シャツが約1〜1.5cmのぞく
- 裾:ハーフクッション〜ノークッション
シャツネクタイチーフの合わせ方
白のレギュラーカラーまたはセミワイドが基本。昼は薄いブルーも爽やか。ネクタイはシルバー、ネイビー、ボルドー、控えめな小紋やストライプ。チーフはTVフォールドやパフで清潔感。
ネクタイとチーフは完全一致ではなく、同系でトーンをずらすとこなれて見えます。
- シャツ:白無地(ブロード/ツイル)
- ネクタイ:シルク100%の中光沢
- チーフ:リネンやシルクの無地
靴ベルトソックス
靴は黒の内羽根ストレートチップが基本。プレーントゥも可。ベルトは靴と同色同質感。ソックスは黒か濃紺で、座っても素肌が見えない長さを。前日までに靴を磨いておくと全体の印象が上がります。
レンタルと購入の比較
| 項目 | レンタル | 購入 |
| コスト | 単回は割安(1〜2万円台〜) | 長期的に経済的(良品で5〜10万円台〜) |
| サイズ | 近似合わせ | ジャストフィット |
| バリエーション | すぐ揃う | 自由度・愛着 |
| 手間 | クリーニング不要 | メンテ・保管が必要 |
| おすすめ | 急ぎ・使用回数が少ない | 参列機会が多い |
用途と回数で選び、迷ったら良質なネイビーを購入しておくのが失敗しにくいです。
事例
30代のAさんは、上司が主賓の披露宴に参列。ミッドナイトネイビーの2ボタンスーツに白シャツ、シルバーグレーのタイ、白リネンのチーフ、黒ストレートチップで統一。時計も控えめにし、髪と靴を整えたことで「清潔感があって上品」と好評に。
女性の結婚式スーツの選び方
女性は、セットアップやパンツスーツでフォーマルを確保し、素材と配色で華やぎを足します。露出は控えめに、清潔感と上品さを大切にしましょう。
セットアップとパンツスーツ
- セットアップ
同素材のジャケット+スカートまたはパンツ。膝下丈スカートは安心。ジャケットはコンパクトめが好バランス。
- パンツスーツ
ネイビー、グレージュ、ダークグリーンなど落ち着いた色が上品。センタープレスで脚線をきれいに。オーバーサイズ過ぎは避けると端正に見えます。
色素材の選び方
昼は明るめネイビー、ダスティピンク、ライトグレー、ベージュなどが映えます。夜は深いネイビー、チャコール、ボルドー系で引き締めを。白一色やビビッドは避け、上品な中間色に微光沢素材を一点加えると洗練されます。素材はジョーゼット、トリアセテート混、上質ウールなど、落ち感とシワ耐性があるものが安心です。
インナーとジュエリー
インナーはサテンやシフォン、微光沢のカットソーが使いやすい。色は白系やベージュ、薄いグレーが万能。ジュエリーはパールや華奢なゴールドを中心に。 1連のパールネックレスはフォーマル感が高く、耳元は繊細な輝きで品よく仕上げるのがおすすめです。
バッグ靴ストッキング
- バッグ:20cm前後のミニクラッチや小さめハンド。サブバッグで容量を確保
- 靴:プレーンなパンプス(ヒール5〜7cm)。スエードやエナメルも可
- ストッキング:基本はナチュラルベージュ。黒は全体が暗いときのみ
マタニティや授乳期の配慮
ウエストゴムや後ろゴムのセットアップ、カシュクールや前開きインナーが便利。歩行距離を想定し、ローヒールやチャンキーヒールで安定感を確保しましょう。
参列シーン別の結婚式スーツコーデ

同じスーツでも、立場や会場で正解が変わります。必要なフォーマル度と華やぎの足し算を調整しましょう。
友人同僚として参列
- 男性
ネイビースーツ、白シャツ、ネイビー小紋タイ、白チーフ。二次会はタイを変えて軽やかに。
- 女性
ネイビーパンツスーツにアイボリーのサテンインナー、1連パール、ベージュパンプス。動きやすく写真映え。
上司取引先の結婚式
- 男性
チャコールのダークスーツ、白シャツ、シルバータイ、白チーフ、黒ストレートチップ。時計は革ベルトで控えめに。
- 女性
濃色セットアップに上質インナー。パール+小粒ピアス、レザーの小ぶりバッグで品良く。
親族として参列
- 男性
ダークスーツで一段フォーマルに。ベストを足すときちんと感と体温調整の両立に。
- 女性
濃色スーツやドレススーツ。露出は控え、膝下丈。ジャケット着用を基本に、コサージュで控えめに華やぎを。
二次会やカジュアルウェディング
- 男性
セットアップにニットタイや型押しレザーシューズで軽さを。スニーカーは避ける。
- 女性
淡色セットアップにメタリックのミニバッグや細身のジュエリーで軽快に。会場のドレスコードは必ず確認。
季節別の小物と素材の足し引き
- 春夏
リネン混は見た目が軽やか。ただし強いシワは避ける。女性はシフォンや少しのシアー感を小物で。
- 秋冬
フランネルやツイルで温かみ。女性はベロア調のリボンやスエードパンプスで季節感を。
予算と準備スケジュール
予算感を掴むと、購入かレンタルか、小物の配分も決めやすくなります。段取りを組めば直前のバタつきも防げます。
予算の目安(男性女性)
- 男性(購入)
スーツ5〜10万円、シャツ8千〜1.5万円、タイ8千〜1.5万円、靴2〜4万円、小物5千〜1万円
- 男性(レンタル)
一式1.5〜3万円前後(靴は別料金のことあり)
- 女性(購入)
セットアップ2〜5万円、インナー5千〜1.5万円、靴1.5〜3万円、バッグ1〜2万円、ジュエリー1万円~
- 女性(レンタル)
一式1〜2.5万円前後(ジュエリーは自前で差し色)
「長く使える定番」に予算を寄せ、旬は小物で足すとコスパが上がります。
直前チェックリストと持ち物
前週末に試着、前日に最終メンテ、当日朝に最終確認が鉄則です。
- 1週間前
サイズ再確認、靴磨き、ストッキングやソックスの予備、チーフやジュエリーの汚れ確認
- 前日
シャツにアイロン、スーツをブラッシング、バッグの中身整理、会場までの動線と気温チェック
- 当日朝
しわ取り・糸くず取り、香水は控えめ、名刺・祝儀袋・袱紗・ハンカチ・モバイルバッテリー
クリーニングと保管
ウールは頻繁なドライを避け、着用後はブラッシングと陰干し。オフシーズンは防虫カバーで保管。女性のセットアップはテカりに注意し、スチームでケア。次の参列が決まったら、足りない小物をメモしておくと次回がとても楽です。
よくある質問(FAQ)
Q. 黒のビジネススーツは結婚式でもOKですか?
A. 小物で慶事感を補えば可。シルバーや光沢のあるネクタイ、白チーフ、内羽根の黒靴で整えましょう。
Q. 昼の披露宴で黒シャツや黒タイはNGですか?
A. 基本は避けます。昼は明るい表情が好まれるため、白や薄いブルーのシャツが無難です。
Q. 女性のパンツスーツはマナー違反になりませんか?
A. 問題ありません。素材・色・露出に配慮すれば、きちんと感のある選択です。
Q. 夏のノーネクタイは可能ですか?
A. 結婚式では原則ネクタイ着用。二次会などカジュアルなら会場次第ですが、持参しておくと安心です。
Q. 親族としての参列で迷ったら?
A. 一段フォーマルに。男性はベストを足し、女性はジャケットを着て露出を控えめにすると間違いがありません。
まとめ
結婚式スーツは、祝う気持ちが伝わる「清潔感と上品さ」を軸に選びます。男性はダークスーツに白シャツ、控えめな光沢のタイと内羽根の黒靴で確度高くまとめ、サイズの微調整で完成度を上げましょう。女性はセットアップやパンツスーツに上品な中間色と微光沢インナーを合わせ、ジュエリーは落ち着いたデザインを。立場や会場の格式、昼夜でフォーマル度を一段調整し、直前チェックとケアで外さない装いに仕上げます。基本を守りつつ小物で加点することが、フォーマルとおしゃれのちょうどいいバランスです。
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