結婚準備

謝辞で結婚式を締めくくり!気持ちを伝えるためのポイントとは

結婚式の謝辞は、披露宴の締めくくりとして、ゲストや両親に感謝を思いを伝えるものですが、実際に自分の気持ちをどのように伝えればよいのでしょうか?

今回の記事では、この謝辞について、くわしく解説していきます。謝辞の概要や基本構成、NGワードなどをわかりやすくご紹介。また、謝辞をおこなうために知っておきたい大切なポイントを集めてみました。

 

 

謝辞とは

結婚式を締めくくるため、披露宴の最後におこなう謝辞。参列してくれたゲストや両親へ感謝の気持ちを伝える大切なプログラムです。しかし、謝辞とは、一体何をするものなのでしょうか?ここでは、結婚式における謝辞の概要をはじめ、誰が謝辞をするのか、謝辞の基本構成をご紹介します。

 

そもそも謝辞って?

 

謝辞とは、感謝の気持ちを表す言葉です。結婚式における謝辞では、披露宴の終盤にゲストや両親へ向け、無事に挙式できた喜び、素晴らしい時間を過ごせた幸福、結婚式に参列してくれた御礼、そんな感謝の思いを伝えます。

 

謝辞は誰がするもの?

 

結婚式の謝辞は、新郎新婦両家の代表者がおこなうものです。以前は、一般的に新郎の父親が謝辞を述べていましたが、最近では、新郎本人が謝辞をおこなうようになっています。謝辞は、原則として招待状の差出人が述べるため、新郎新婦の2人で挨拶することも珍しくありません。順番としては、新婦の手紙、花束や記念品贈呈に続き、披露宴の締めくくりとしておこないます。

 

謝辞の基本構成

 

基本的に「導入」「本題」「結び」で構成されている謝辞。導入では、披露宴を締めくくる挨拶や参列者への感謝を伝えるようにします。本題では、結婚生活や将来の抱負などを交えながら、自分が思っていることや感じていることを言葉に表し、結びでゲストの幸せや健康を願い、感謝の言葉と挨拶で終わるといった流れです。

 

謝辞のNGワード

 

謝辞にもNGワードが存在します。それが別れや不幸などを思わせる縁起の悪い「忌み言葉」です。また、再婚を連想させるため、同じ言葉と言葉を重ねる「重ね言葉」も使ってはいけません。以下が忌み言葉や重ね言葉の一例になります。

 

忌み言葉

 

別れる、切る、失敗、終わる、途絶える、壊れる、破れる、失う、帰る、冷える、裂ける、死ぬ(亡くなる)、患う、倒れる、負ける、忘れる、苦しい、悲しい、泣く

 

重ね言葉

 

重ね重ね、重々、次々、くれぐれも、ますます、返す返す、またまた、たびたび、しばしば、くれぐれ

また、繰り返しや再び、戻るなどの言葉も謝辞のNGワードになります。どうしても上記の言葉を使わざるを得ない場合、できるだけソフトな表現や差し障りのない言い回しを選ぶことがマナーです。

 

謝辞のポイント

結婚式に参列してくれたゲストや両親に感謝の気持ちを伝える謝辞では、どのような点に意識を置き、注意を配るべきなのでしょうか?ここでは、謝辞をおこなうために、しっかりと押さえておきたいポイントをご紹介します。

 

感謝を自分の言葉で伝えること

 

謝辞は、参列者全員へ伝わりやすい内容となるように心がけましょう。無理に難しい言葉を並べる必要はありません。大切なことは、自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることだからです。

特に両親へ思いを伝えるときは、普段通りに「お父さん、お母さん」「おやじ、おふくろ」などと、呼びかけてあげてください。定型分や例文をそのまま使わず、自分なりにアレンジすることをおすすめします。

 

言葉使いやエピソード選びは慎重に

 

新郎新婦両家を代表する一社会人としての言葉使いを意識しましょう。職場の上司や遠縁の親族、相手側の関係者などが参列してくれる結婚式の謝辞では、くだけた言葉使いが好ましく思われないからです。また、NGとされる忌み言葉や重ね言葉の他にも、過去の恋愛話や自慢話、政治や宗教の話なども交えないようにしてください。

 

謝辞の時間は2分~3分以内に

 

謝辞の時間に注意することも大切なポイントです。結婚式の締めくくりとして、溢れ出る感謝の思いをすべて伝えたい気持ちは分かります。しかし、時間を意識せずに長々と話してはいけません。2時間以上続いた結婚式の終盤おける長話は、ゲストに負担をかけてしまうからです。謝辞の時間は2分~3分を目安としてください。

通常1分間で話せる内容が350文字ほどと言われているため、文字数にした場合1,000文字以内に収めるとよいでしょう。感謝の気持ちを伝えることを念頭に置き、簡潔な内容にまとめあげましょう。

 

話し方も大切

 

結婚式の謝辞では、話し方に注意してください。見慣れない大勢のゲストを前にした挨拶は、緊張感から早口になってしまいがちです。しかし、早口の話し方では、ゲストも聞き取りにくいうえに、落ち着きのない雰囲気に見えてしまいます。

ここでのポイントは、焦らずにゆっくりと話すことです。落ち着きのある滑らかな話し方であれば、内容も聞き取りやすくなり、そのたたずまいもゲストに安心感や信頼感を与えるでしょう。

 

姿勢を意識して

 

実際に謝辞をおこなうときは、背筋を伸ばし、堂々と真っすぐに立ってください。視線を下げてばかりでは、猫背になってしまうため、基本的にゲストや両親へ向けることです。姿勢を意識し、胸を張るようにすれば、自然と声も大きくなります。

マイクは、必ず持ち手を握り、小指を立てないように気をつけましょう。

 

事前練習を怠らない

 

謝辞の原稿が完成したら、必ず声に出して読んでみましょう。文章の内容や文字数的に良い原稿が書けているとしても、実際声に出してみると想像以上に勝手が違うものです。たとえば、喋り辛い部分、噛んでしまう部分などがあるかもしれません。また、どうしても早口になる、声が小さい、声が上ずるなどの可能性が考えられます。

さらに、結婚式当日は、大勢の参列者を前に緊張するシチュエーションのため、思うように謝辞がおこなえないことも珍しくありません。これらの観点からも、事前練習を怠ってはいけないのです。

事前練習におけるポイントは、スムーズに喋ること、大きな声を出すこと、ゆっくりと話すことも3点になります。もちろん、謝辞の予定時間とされる2分~3分以内に収まるか否かもチェックしてください。

 

原稿は用意してもOK

 

結婚式の謝辞は、できるだけ暗記しておくことが理想的です。しかし、どれだけ事前練習を重ねていても、当日の緊張感から頭が真っ白になる可能性もあります。そのような場合も考慮し、原稿を用意してもOKです。原稿は、きちんと便箋に清書しておけば、見栄えもよいでしょう。

ただし、原稿を読むことに心を捉われ、目線を落としすぎてはいけません。単純に原稿を読み上げるのではなく、自分の口から語りかけるように、ゲストの表情や目を見ながら謝辞をおこなうことです。

 

プランナーや会場スタッフにも感謝の意を

 

ゲストや両親のみならず、結婚式を支えてくれた式場のプランナーや会場スタッフに向けて、謝辞を述べるのもよいでしょう。限られた時間のため、難しい言葉や長文を並べる必要はありません。簡潔な一言でも、そんな感謝の気持ちは、間違いなくプランナーや会場スタッフに伝わります。

 

間違っても大丈夫!謝辞の目的は感謝の気持ちを伝えることです

 

結婚式を締めくくる謝辞は、参列してくれたゲストや両親に、溢れる感謝と今後の決意を伝える大きな見せ場となります。謝辞の基本構成を踏まえ、言葉使いやNGワード、話し方や声の大きさなどを意識し、最後の最後でゲストに不快な思いをさせないように配慮しましょう。

また、謝辞の目安となる2分~3分以内で、自分の思いを簡潔にまとめあげることがポイントです。大勢を前に述べる謝辞は「間違えられない」と思いがちですが、そんなことはありません。あくまでも目的は、参列者に感謝の気持ちを伝えること、間違っても大丈夫です。正しい姿勢と大きな声、そして笑顔を心がけ、堂々と謝辞をおこなってください。

 

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