結婚準備2021/8/31
顔合わせ時の服装の選び方は?本人・両親それぞれのコーディネートのポイントを解説
結婚を控えたふたりの両家が顔を合わせる食事会。最近では、顔合わせの会も無理のないシンプルなスタイルが好まれるため、服装もカジュアルなものが選ばれる傾向にあります。とはいえ、両家の親睦を深め、円滑な人間関係を築くうえでも、最低限の礼儀やマナーを欠くわけにはいきません。
そこで、今回の記事では、顔合わせの食事会における服装の選び方をご紹介します。また、主役の男性や女性をはじめ、出席する両親・兄弟・親戚、それぞれのコーディネートのポイントをわかりやすく解説。さらに、シチュエーション別のおすすめコーデも集めてみました。
顔合わせ食事会の服装を選ぶポイント
両家が初めて顔を合わせる食事会。出席者は、それぞれどのような服装で臨むことがふさわしいのでしょうか?ここでは、主役の男性と女性をはじめ、出席する両親・兄弟・親戚の服装を選ぶポイントをご紹介します。
顔合わせの食事会において、最も注意すべき点は、両家の格を合わせることのようです。
2人の服装の格を合わせる
顔合わせの食事会では、男性と女性の服装の格を合わせることが大切です。
たとえば、カジュアルな服装の男性に対し、着物姿の女性では、あまりにもちぐはぐ。片方だけが浮いてしまわないため、事前に「どのような服装で出席するのか」を決めておきましょう。
これは、出席する両家の親族にもいえることです。当人同士がお互いの家族と相談・調整し、両家の格も合わせるように意思の疎通を計ってください。
男性の場合
男性の服装は、一般的に略礼装か略服となります。大半がスーツを選ぶようです。
略礼装の場合、洋装なら無地のブラックやダークカラーのスーツ、和装なら紋付羽織袴を選びましょう。略服の場合、洋装ならダークカラーのスーツ、和装なら黒に近い無地の紬やお召しに縫い紋の羽織などを選びます。
ワイシャツは、柄ものや色目の濃いものは避け、白い無地のものを着てください。襟や袖の汚れやヨレ、ほつれなどに注意し、事前にクリーニングしておくか、新品を準備することをおすすめします。
ネクタイ、カバン、靴などの小物類は、統一感と清潔感を意識することが必要です。カバンや靴は、黒や茶、紺などの落ち着きのある色をチョイス。逆にネクタイは、晴れの舞台を演出するような黒以外の明るい爽やかなカラーを選びましょう。
靴下には、破れや汚れ、毛玉の付着などがないように心がけておくことです。
女性の場合
女性の服装は、準礼装、略礼装、略服を着用します。一般的にワンピースやスーツが選ばれるようです。
準礼装の場合、洋装ならワンピースやドレス、スーツやアンサンブルとなり、和装なら訪問着、三つ紋か一つ紋の色留袖、色無地紋付を選んでください。略礼装の場合、洋服ならワンピースやツーピース、インフォーマルドレスやアンサンブル、和装なら色無地紋付、紋付付け下げなどを選びましょう。略服の場合、洋装ならワンピースやスーツ、和装なら色無地、付け下げなどになります。
ワンピースを選ぶ際の注意点は、淡い色、薄い無地、露出の少ないものであること。スカートの丈は、立っても座っても膝が隠れる長さが好ましいとされています。
靴は、つま先やかかとが覆われたパンプスが最適です。高さ3~5cm程度の歩きやすいヒールがあるものを選んでください。
アクセサリーやバッグなどの小物類は、控えめなサイズやデザインをチョイス。大ぶりなもの、ロゴの目立つブランド品などは、選ばない方が無難です。また、ネックレスとイヤリングは、着用時のバランス感を重視し、素材や柄が同じになるようなワンセットのものを選ぶとよいでしょう。
最近では、和装に振袖を着用することも増えているようです。ただし、振袖は、第一礼装になるため、食事会の席では、ひとりだけ浮いてしまうことも考えられます。事前に男性やその家族へ振袖を着ていくことを伝えておきましょう。
両親・兄弟・親戚は…?
両家が顔を合わせる食事会とはいえ、その主役は、婚約した息子と娘です。出席する両親・兄弟・親戚は、ふたりよりも格上の服装や派手な服装になってはいけません。
父親と母親の場合、両家ともに洋装・和装のどちらでもOKです。結婚する男性の父親と結婚する女性の母親は、それぞれの息子と娘に服装の種類や格を合わせるとよいでしょう。
兄弟や親戚は、父親や母親と服装を揃えるようにしてください。兄弟・姉妹が学生の場合、学校の制服で出席しても特に問題はありません。
髪型にも注意が必要
顔合わせの食事会では、髪型にも気を配りましょう。服装と同じように「どのようなヘアスタイルにするのか」を事前に家族と打合せしてください。服装や会場に合わせることをはじめ、男性の場合、清潔感を重視し、女性の場合、清楚さを意識した髪型にすれば、それぞれの印象もよくなります。
両親・兄弟・親戚の場合、主役のふたりよりも目立つ髪型や乱れた髪型など、出席者に不快感を与えるような髪型にならない注意が必要です。洋装・和装のどちらを選ぶにしても、前日や当日に美容院でのカットやヘアセットをおすすめします。
シチュエーション別のおすすめコーデ
ここからは、顔わせの食事会におすすめのカップルコーディネートをご紹介します。料亭、レストラン、ホテルとそれぞれのシチュエーションに最適なコーデを選出。
ポイントは、目的が両家の顔合わせであること、選んだ会場の雰囲気に注意することです。
料亭
場所が料亭だからといって、絶対に和装を選ぶ必要はありません。男性がスーツ、女性がワンピースを着用してもOKです。
料亭の場合、座敷になることが多いため、着席の際は、正座をすることになります。男性は、長時間の窮屈な姿勢にも耐えられるような、ゆとりのあるサイズを選びましょう。女性は、スカートの長さに注意してください。ひざ丈以上のものやフレアタイプのものであれば、正座をしても露出を控えることができます。
また、料亭では、靴を脱ぐこともあります。靴の中を清潔にし、靴下も破れや汚れのないきれいなものをはいてください。
レストラン
レストランを食事会の会場に選んだ場合、空間の雰囲気や周囲に対する配慮を忘れてはいけません。他の来客から見られることも考えたカップルコーディネートを心がけましょう。カジュアル過ぎない落ち着きのあるカラーやアイテムを選べば、両家の家族からも好印象が持たれます。
また、レストランでは、テーブルで食事をすることが多いものです。洋服のデザインや装飾、小物類に注意し、椅子に腰掛けやすいものを選んでください。女性の場合、上半身の羽織りものは、すぐに脱げるボレロやカーディガンを選ぶとよいでしょう。
ホテル
数多くの来客が利用するホテルでは、コーディネートにもレストラン以上の心遣いが必要です。そのため、会場の格式や品位を意識したカップルコーデで臨んでください。事前に利用するホテルのグレードや歴史などを調べておけば、コーデの参考になるかもしれません。
同時に、ホテルでのマナーやルールも学んでおきましょう。ホテルによっては、散歩を楽しめる会場もあります。食事後に散歩することを想定し、動きやすい服装、歩きやすい靴を選んでおくと安心です。また、季節に合わせ、日焼け対策や防寒対策なども準備しておくことをおすすめします。
両家の意思疎通を図り、お互いの格を合わせること
両家が初めて顔を揃える食事会。そのときの服装は、本人同士をはじめ、出席するお互いの両親・兄弟・親戚の格を合わせる必要があります。とはいえ、両家の意思疎通を図ることは、思ったほど簡単ではありません。それだけに事前の打合せや情報共有が大きなポイントになってきます。
主役以外の出席者は、ふたりよりも格上の服装や派手な服装にならないように注意しましょう。また、会場の雰囲気、時間、季節なども考慮し、服装を選ぶようにしてください。
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